宮古島市議会 > 2022-06-16 >
06月16日-03号

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  1. 宮古島市議会 2022-06-16
    06月16日-03号


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    最終取得日: 2023-05-28
    令和 4年  6月 定例会(第4回)          令和4年第4回宮古島市議会定例会(6月)議事日程第3号                           令和4年6月16日(木)午前10時開議 日程第 1  一般質問 ◎会議に付した事件    議事日程に同じ            令和4年第4回宮古島市議会定例会(6月)会議録 令和4年6月16日(木)                                     (開議=午前10時00分) ◎出席議員(22名)                          (延会=午後4時33分)┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓┃ 議   長(22番)  上 地 廣 敏 君  議   員(11番)  上 地 堅 司 君 ┃┃ 副 議 長(18〃)  長 崎 富 夫 〃    〃  (12〃)  仲 間 誉 人 〃 ┃┃ 議   員(1 〃)  久 貝 美奈子 〃    〃  (13〃)  平 良 和 彦 〃 ┃┃   〃  (2 〃)  下 地   茜 〃    〃  (14〃)  下 地 信 広 〃 ┃┃   〃  (3 〃)  砂 川 和 也 〃    〃  (15〃)  我如古 三 雄 〃 ┃┃   〃  (4 〃)  狩 俣 勝 成 〃    〃  (16〃)  前 里 光 健 〃 ┃┃   〃  (5 〃)  富 浜 靖 雄 〃    〃  (17〃)  西 里 芳 明 〃 ┃┃   〃  (6 〃)  下 地 信 男 〃    〃  (19〃)  友 利 光 徳 〃 ┃┃                          〃  (20〃)  上 里   樹 〃 ┃┃                          〃  (21〃)  粟 国 恒 広 〃 ┃┃   〃  (9 〃)  山 下   誠 〃    〃  (23〃)  平 良 敏 夫 〃 ┃┃   〃  (10〃)  池 城   健 〃    〃  (24〃)  山 里 雅 彦 〃 ┃┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ ◎欠席議員(2名)  議   員(7 番)  新 里   匠 君  議   員(8 番)  狩 俣 政 作 君 ◎説 明 員┏━━━━━━━━━━━┯━━━━━━━━━━━┯━━━━━━━━━━━┯━━━━━━━━━━┓┃ 市       長 │ 座喜味 一 幸 君 │ 水  道 部  長 │ 兼 島 方 昭 君┃┃ 副   市   長 │ 伊 川 秀 樹 〃 │ 環 境 衛 生 局 長 │ 下 地 睦 子 〃┃┃ 企 画 政 策 部 長 │ 垣 花 和 彦 〃 │ 会 計 管 理 者 │ 天 久 珠 江 〃┃┃ 総  務 部  長 │ 與那覇 勝 重 〃 │ 消   防   長 │ 宮 國 和 幸 〃┃┃ 福  祉 部  長 │ 仲宗根 美佐子 〃 │ 企 画 調 整 課 長 │ 石 川 博 幸 〃┃┃ 市 民 生 活 部 長 │ 友 利 毅 彦 〃 │ 総  務 課  長 │ 豊見山   徹 〃┃┃ 観 光 商工スポーツ │ 上 地 成 人 〃 │ 財  政 課  長 │ 国 仲 英 樹 〃┃┃ 部       長 │           │           │          ┃┃ 産 業 振 興 局 長 │ 宮 國 範 夫 〃 │ 教   育   長 │ 大 城 裕 子 〃┃┃ 建  設 部  長 │ 大 嶺 弘 明 〃 │ 教  育 部  長 │ 砂 川   勤 〃┃┃ 農 林 水 産 部 長 │ 砂 川   朗 〃 │ 生 涯 学 習 部 長 │ 友 利   克 〃┃┗━━━━━━━━━━━┷━━━━━━━━━━━┷━━━━━━━━━━━┷━━━━━━━━━━┛ ◎議会事務局職員出席者  事  務 局  長  下 地 貴 之 君   次  長 補  佐  砂 川 晃 徳 君  次       長  仲 間 清 人 〃   議  事 係  長  国 吉 たかよ 〃 ○議長(上地廣敏君)   これより本日の会議を開きます。                                     (開議=午前10時00分)  本日の出席議員は22名で、定足数に達しております。  本日の日程は、お手元にお配りした議事日程第3号のとおりであります。  また、お手元に、諸般の報告書を配付してありますので、ご確認ください。  この際、日程第1、一般質問について、昨日に引き続き質問を行います。  本日は下地信男君からであります。  これより順次質問の発言を許します。 ◆下地信男君   議員番号6番の下地信男です。雨の日が続いておりますけども、太陽がすかっと晴れた天気が恋しいという季節になっておりますけども、今年の梅雨の特徴として雷を伴って豪快に降るということで、各地において農作物の被害が広がっているようです。来週の半ばには梅雨も明けるんではないかと言われておりますので、もうしばらくの我慢というところです。  それでは、一般質問をさせていただきます。事前に通告してありますので、その順に沿って質問をさせていただきますので、当局の皆さん方の誠意あるご答弁をよろしくお願いします。質問ですけれども、順番を変えて、後半の部分を前倒して質問していきたいと思います。  まず最初に、福祉行政につきまして、下地地区における放課後児童クラブの整備につきまして、第2期宮古島市子ども・子育て支援事業計画において、放課後児童クラブの整備につきましては小学校区に1か所以上の整備に努めるという方針が示されています。下地地区においては、放課後児童クラブが今のところございません。施設の整備を求める保護者の声が多くあります。この施設の整備について市の考えを伺います。 ◎福祉部長(仲宗根美佐子君)   下地地区の放課後児童クラブについてお答えしたいと思います。  放課後児童クラブは、保護者が労働などにより昼間家庭にいない小学生を対象に、授業の終了後に施設を利用して適切な遊びと生活の場を提供し、放課後児童の健全育成を図るための施設でございます。議員ご指摘のとおり、現在下地小学校区につきましては放課後児童クラブを実施する民間の施設もないことから、施設の整備に向け検討しているところです。国は、実施場所として下校時等の安全面を考慮して学校敷地内の活用を促進していることを踏まえ、実施場所として下地小学校敷地内に整備を予定し、今現在県の担当や教育委員会の関係課と協議し、調整を行っているところでございます。 ◆下地信男君   放課後児童クラブというのがないという実態を踏まえて、下地児童館のほうで児童館を利用する保護者の皆さん方からアンケートを取ってあります。これは児童館独自というよりも、むしろ児童館を利用する保護者の皆さん方の放課後児童クラブの設置をぜひやってほしいという声を受けてアンケートを実施したということですけども、63名の保護者から回答を得て、その90%が下地地区にやはり放課後児童クラブを設置してほしいということ、これはもう事前に担当課長にこのアンケートは手渡してありますけども、参考にしてください。  下地地区において、他の地区に比べてやはり子育ての質、環境というのが未整備の部分があると感じています。例えば子育て支援センターも本来あるべき形になったと思いますけれども、また児童館も老朽化が進んでいるという話があって、少なくともこの放課後児童クラブというのは働いている親御さんにとってなくてはならない施設。この児童館がそういう代替していますけれども、児童館と放課後児童クラブの性質が違う。子供を預けるという、そういった安全面とか、しっかり子供たちを守るという観点でやはり大きな差があります。ぜひ下地地区の保護者の皆さん方の要望に応えるという意味においても、早急にそういう環境を整えて施設の整備していただきたいと思います。これ具体的に県との調整に入っているということですけれども、今後整備に向けたスケジュールというのがあるんであれば、例えば小学校の敷地内に造るという話ですけども、どの辺に造るお考えなのか、そして県との調整の中である一定のスケジュールが決まって、それに伴って動いているのか、その辺の状況をお聞かせください。 ◎福祉部長(仲宗根美佐子君)   施設の整備についてお答えしたいと思います。  施設整備に当たっては、下地小学校敷地内の老朽化をしております取壊し予定の建物であるランチルームがあるということですので、そちらを教育委員会の担当課と場所の候補として、そちらの取壊しが終わった後ということで進めております。県の担当課とはまだ直接な調整は進めておりませんが、補助金絡みもありますので、こちらがいつ整備ができるというようなことが具体的に決まればそこら辺の調整を進めていく予定としております。 ◆下地信男君   小学校敷地内のランチルームを解体して、その場所に設置したいと。福祉部長の答弁を聞いて直感的にかなり時間がかかるなという気がしました。ランチルームを解体するということ自体、文部科学省の手続などが要るんですかね。担当が2つにまたがっていくとなかなか前に進まないと感じていますけども、下地地区の実態をぜひ福祉部長も、両課の教育部も確認しながら、課題となる部分を取り除いて、早急に放課後児童クラブを設置していただきたいと思います。これは、引き続きいろんな状況を注視しながら私も議会で取り上げていきたいと思います。  次の質問です。人材育成について、地域型就業意識向上支援事業についてです。この件につきましては、令和4年度の予算の計上が見送られたということで3月定例会でも取り上げて、事業の予算化と実施をお願いしましたけれども、今定例会においての補正予算計上が見送られている状況にあります。高校生を対象としたキャリア教育の一環として、この宮古島地区、離島地域にない業種である本土の業種を訪問して見聞を広める。その中から自らの進路を選択する。そういう考える機会として実施されております。多くの高校生が関心を持って参加している事業で、校長会からも進路を考える上で意義がある事業として評価いただいております。高校2年生が対象になるという話ですけども、やはり宮古島市を巣立つ前に本土の先端企業を訪問して刺激を受けるということから、この事業についてはとても意義があると思って再三取り上げさせていただいておりますけども、今回予算が見送られた理由、それからこの事業に対する市の見解をお伺いします。 ◎観光商工スポーツ部長(上地成人君)   本事業は、若年層の就業意識の醸成のため、地域にない職種を実際に訪問するという形で平成27年度より実施してまいりました。参加生徒や保護者からも高い評価を受けており、校長会からも実地で体験することでリモート学習等では得られない生徒の成長が見られるとの評価もいただいております。しかしながら、沖縄県から引き継ぐ形で本事業を開始してから約10年という節目に当たりまして、事業内容を再考し、地域にある仕事の魅力にも目を向けつつ、より多くの生徒が参加できる事業の在り方を検討してまいりたいと考えております。 ◆下地信男君   どうも観光商工スポーツ部長の3月定例会の答弁では、この事業については大変意義があるという答弁をいただいているような気がしますけども、今回はスクラップ・アンド・ビルドという考え方に沿って他の事業を検討するという話ですけども、担当部長としてはそういうふうに考えているということですけども、この事業の実施主体は宮古島市地域雇用創造協議会という組織で、伊川秀樹副市長が会長をされていると思います。伊川副市長は、宮古島市地域雇用創造協議会の会長としてこの事業を予算要求する立場にあります。再三予算要求しているのに予算措置がままならない状況をどのように考えているのか、副市長にお伺いしたいと思います。 ◎副市長(伊川秀樹君)   確かに実績報告というんですかね、3月の中旬あたり、宮古島市未来創造センターでございまして、私も30分程度ではございましたけれども、参加して生徒たちの生の声を聞いたところであります。キャリア教育の一環ということで非常に意義のある事業ではございますけれども、先ほど観光商工スポーツ部長が答弁したように、これまで10年継続してきた中で少し高校等によって偏った参加の部分もある中においては、10年という節目の中で改めて事業の効果ないし方向性を考える中で、いま一度やはり再考すべきなのかなというのは考えていたところであります。今後とも観光商工スポーツ部長が答弁したとおり、より多くの高校生が参加できるような内容を模索しつつ、新たな事業の展開に向けて頑張っていきたいと考えております。 ◆下地信男君   長年続いた事業というものをスクラップ・アンド・ビルドして新しい方策を見いだしていくというのは、もう行政手法として当然あるべきことだと思います。この事業がこれまで多くの高校生たちを支えてきた、あるいは刺激を与えて私は人材育成に寄与してきた事業だと思いますので、今後さらなるグレードアップした事業をぜひ企画して実施していただきたいと思います。  次に、戻りまして市長の政治姿勢について、農林水産業振興のための農林水産業振興基金(仮称)の設置を求める要請決議について、3月定例会で議員提案で要請がなされて、提案されて決議されております。この要請に対して令和4年4月21日付で市長から議長宛てに回答がなされておりますが、この回答の内容をご説明いただきたいと思います。 ◎副市長(伊川秀樹君)   市長の政治姿勢の中で農林水産業振興のための農林水産業振興基金(仮称)の設置を求める要請決議についてお答えをいたします。  ご承知のとおり3月定例会での要請決議については、議会の決議事項で重要であるということを受け止めておりまして、その対応について検討してまいりました。その中で、要請決議にある基金の設置の財源につきましては、今回の要請決議における農林水産業の振興策について、当面は歳出予算の計上をもって十分に対応していくことができるということを考えておりまして、新たな基金の設置は今後の検討課題ということで回答をさせていただいております。また、新聞等でも報道されているとおり、農作物の安定供給に欠かせない農薬や肥料の価格上昇により農作物の生産コストの上昇が危惧されているほか、長雨、日照不足の影響により農作物への今後の影響も懸念される中、市としても新たな支援については検討する必要があると考えております。新たな支援制度としては、生産コストの上昇による生産農家の負担軽減を図るため、既存の農薬、肥料の補助制度とはすみ分けを行い、価格上昇分の一定の支援を軸として、国や県の動向も注視しながら検討していきたいと考えております。農林水産業にかかわらず本市を取り巻く環境の変化においては、その時々に生じる財政需要に対しまして、国が政策的に実施する際には臨時交付金等の補助制度の活用に加え、本市に有利な財源等を確保しながら、財源不足が生じた際には財政調整基金の活用をもって対応しておりますので、新たな支援等についても当面は歳出予算の計上をもって対応したいと考えております。 ◆下地信男君   昨日の前里光健議員の答弁と一緒だと思いますけども、回答の内容としては、他の基金との兼ね合いでこの要請決議に沿った基金を設置することは好ましくないということと、当面歳出予算の計上をもって対応したいということ、加えてこの回答の中にはそういう部分しか載っていなかったと感じています。なぜこの基金要請決議に至ったかということです。基金の設置というのは手段であり、目的ではないんです。私たちが主張したいのは、燃料の高騰であるとか肥料や生産資材の値上げが農家、生産者の負担になる。このような現下の厳しい環境にある農林水産業を幅広く支援するために、安定的な財源として確保して、サトウキビのみならず農林水産業全体の支援を拡充していただきたいというのが決議の核心部分である。回答によると、そういうところがなかなか触れられていませんでした。回答受けた段階では、3月定例会で農林水産振興を市長と一緒に議論したという記憶がありますけども、その3月の議論は何だったのかと肩透かしを食らった感じがしていますけども、今の答弁だといわゆる物価高騰によって厳しい農家、生産者の状況を鑑みて支援策を講じていくという話ですよね。これは、私たちが3月定例会で行った基金の設置決議の中に示された幅広く農林水産業全体を支援するという、これと内容ほぼ同一だと受け取っていますけれども、今回の市長のこういう判断は、私たちの3月定例会の決議要請を踏まえた判断、決議要請をやはり理解した上でこういう事業を実施したいという判断に至ったのか、その辺を確認させてください。 ◎副市長(伊川秀樹君)   それでは、改めて農林水産業振興のための農林水産業振興基金(仮称)の設置についてお答えをいたします。少し説明不足の件もありますんで、改めて詳しく説明をしたいと思います。  当初予算におきましても、執行部市長部局の中では今お話のあった部分、サトウキビトン当たり500円という話を3月補正ないし当初予算で予算計上、要求をしている中で、下地信男議員のおっしゃるとおり、では農家にはどうするんだろうとか、畜産農家にはどうするんだろう、その議論は全くなかったわけではなくて、それを併せてやることによって宮古島の1次産業の主たる基幹作物であるサトウキビを守りながらほかの園芸作物、園芸農業、あとは畜産関係をどうやって支えていこうかということは大いに議論したところであります。ただ、その議論する中において、当初予算あたりでその部分がうまく予算計上、予算要求ができなかったことがあったことは否めなかったと考えております。そういうのも含めて今回基金設置も一つの手法、方法ではございますけれども、まずは喫緊の課題である飼料高騰ないし原油高騰等の状況が5月以降新たに出てきておりますんで、国の交付金等を活用しながら歳出予算で対応することによって今回は十分に対応できるということを、先ほどのサトウキビ以外の園芸作物、畜産関係の部分についても十分対応しているということで、今回は基金の対応を見送っているところでございます。サトウキビ以外の宮古島の農業を占めております園芸作物ないし畜産関係、水産業を決してないがしろにしているわけではございませんので、その辺りはご理解を賜りたいと思います。 ◆下地信男君   いや、副市長、私が聞いているのは、基金の設置を求める回答の中で、農林水産業全体の支援という核心の部分に触れられていなかったということがありましたけれども、今般新聞にも掲載されております、また、昨日からも答弁されているように、今の答弁にもあるように、サトウキビ以外の施設園芸、その他の農林水産業についても全体的に支援を行っていきたいと、これはこの2か月、3か月の間に事情が変わったといっても、こういうことに転換をした、あるいはこういう考えに至ったというのは、議会の議決、決議を受けて、私たちの内容を尊重していただいたという結果ですかということを聞いているんです。その辺を確認させてください。 ◎副市長(伊川秀樹君)   改めて令和4年3月24日付の要請決議の要請内容について、確認というわけではございませんけれども、少し読み上げて確認をしたいと思います。3点ほどあったと考えております。市の農林水産業を支援する農林水産業振興基金(仮称)を設置すること。財源は、さとうきび収穫管理支援事業補助金の財源とされていた令和3年度補正予算と令和4年度当初予算の合計3億3,903万1,000円の予算を充てること。3点目に、農林水産業の補助率を25%から50%の範囲内に設定し、課題となっている後継者育成、機械化による省力経営の促進等に活用するという3点が中心だったと考えております。確かに今下地信男議員おっしゃっているようなほかの園芸作物、畜産、水産業をどうしていこうかという話というのは、もともと執行部、農林水産部の中でも議論されている部分でございまして、それがうまく外のほうに予算という具体的な表現でできていなかったことについては、こちらの不足の部分はございますけれども、これも含めて今後交付金等活用し、市の財調等ございますんで、必要であらばそこら辺はきちんと臨時会ないし9月に向けて、十分に対応できると考えております。 ◆下地信男君   私の質問の答えになっていないと思いますけども、ちょっと角度を変えて座喜味一幸市長にお伺いします。議会の決議に対して市長はどのようにお考えなのか、これは通告もしてあります。市長、お答えください。 ◎市長(座喜味一幸君)   基本的に議会、行政、両輪であることは間違いありません。ただ、議会と当局は緊張感を持ちながらしっかりとしたいい関係であるべきだと思っております。今回の案件につきまして、修正等がかかっておりますけれども、必ずしもこれは私ども行政執行する側からすると好ましいことではないなというふうには思っております。それは、議会からの提案等につきましては、行政としては緊張感を持ってしっかりと議論をしていくということは当然であります。そういう意味で、今回の基金の件も修正増という形での補正がありまして、その事業の執行についても担当部局ではるる議論をしながら事業の執行を進めるわけでございます。今回のこの基金の話については、基本的にはこれまでの従来の制度の中で、また予算の執行、予算の計上の中でしっかりと細かいところまで議論していく中で、必ずしも基金というものの造成の在り方というものは否定しないけれども、より具体的な予算の執行というものを詰めながら対応できるというふうに私は思っております。 ◆下地信男君   市長も副市長もストレートに私の質問に答えてくださらないというのが残念ですけれども、私たちの捉えた現状と市長の捉えた現状というのは一緒だったと理解をしていきたいと思います。ただ、こういう私とのやり取りというのは何も重要なことではなくて、大事なことはやはり市が、行政が今いかんともし難い状況にある農林水産物の生産者の皆様方に手を差し伸べていくということが大事だと思います。これは、私たちも3月定例会から主張してまいりました。ぜひ市長、いろんな思いがあったとしても、市長が先ほどおっしゃった議会と行政、両輪のごとくと、当面する課題には力合わせてやっていくという姿勢でぜひ臨んでいきたいし、また市当局にもぜひそういう姿勢で取り組んでいただければなと思います。これが長くなりましたので、次の質問に行きたいと思います。  続いて、農林水産業生産コストの上昇について。現状を市長はどのように認識しているかという質問ですけども、これは十分にこれまでの答弁の中で理解しています。ただ、私たちは現状の農家の皆さん方の状況を見て、保守宮古未来会、それから公明党、市民創会、こういう会派が一緒に共になって、JAおきなわの地区本部の皆さん方、幹部の皆さん方との意見交換をしました。その中で、本当に化学肥料の原料となる尿素とかりん安とか塩化カリウムというのがもう急騰していると。804という化学肥料ありますけども、現在は2,200円。これが行く行くはもう1,000円ほどアップするということも言われています。肉用牛の肥料となるトウモロコシは、もう毎月のように上がっていると。被覆資材のビニール、当時、議会前でしたので20%ですけども、これも50%いくんではないかと、64%ぐらい想定しているという話をしておりました。こういう本当に農林水産業を取り巻く環境はとても厳しいものになっている。さらにこれが長期化するという懸念が出ているということ、こういうことを踏まえて、新聞報道にもありましたように、国も対策に乗り出すと。それから、JAおきなわは農家救済のために肥料の値段を約2億円という財源を使って当面据え置くという話がありました。こういういろんなところで高騰する生産資材に対して具体的な政策を展開していますけども、市の今後具体的な対策、あればご説明を願いたいと思います。これ直接農家への支援ということも当然ながら国に要請する、あるいは先島地域で連携をしてしかるべきところに働きかけるということも含めて、具体的な対策があればご説明をお願いします。 ◎農林水産部長(砂川朗君)   燃料、飼料や肥料などの生産資材の価格高騰、この現状についてでございます。また、市がどういった対策を考えているかということについてお答えいたします。  肥料等の原材料輸出国からの輸出規制や輸出停滞などにより、国際市況が高騰している中で、国及び県も対策を講じる方向で調整している状況を報道等により把握しております。社会情勢の変化や原材料価格の高騰など、農作物の安定供給に欠かせない肥料や農薬の価格上昇により生産コストの上昇が危惧されているほか、長雨や日照不足の影響により農作物への今後の影響も懸念されているところでございます。コロナ禍にあって、新たな支援策の検討が必要であると市のほうも考えておりまして、まず先ほど副市長のほうからもありましたように価格上昇分、昨日もこれは答弁しているんですが、価格上昇分がやはり懸念されるところでございます。こちらが農家への一番の影響があるのかなというふうに考えておりますので、この価格上昇分の一定の支援を軸としまして、既存の農薬、肥料の補助制度、こちらとはすみ分けを行って、新たな支援制度として上昇分にどれだけ市が支援できるかということについて創設を検討しているところです。現在作業中でございますので、詳細については制度ができ次第、公表できるかと思っております。
    ◆下地信男君   昨今のそういう生産資材の高騰というのは、もうこれまでの値上がりとは違うんです。本当に小手先でできるようなものではないと思います。それも長期化するという話ですので、これはやはり、市長、もう政治的なそういう取組が私は必要だと思います。幸いに国も対策を講じていくという話なので、本当に離島というまたさらにそういった負担を強いられている部分をやはり国のほうにしっかりと届けていくということが私今求められていると思うんです。市長、その辺の見解をお願いします。 ◎市長(座喜味一幸君)   下地信男議員のおっしゃるとおりだというふうに認識を共有したいと思います。今国のほうでも大幅な値上げ、10月頃というような動き等々があります。JAのほうで確認いたしましたところ、今のところ何とか頑張って据置きにしたいというようなこと等がございますし、畜産における飼料等においても、基金等の調整で何とか当面は頑張れるというようなこと等がありますから、ぜひともこれはしっかりと現状を確認しながら、この状態が続くと国としてももう農家が減るのではないかという危機感を持ってもらいたいし、我が宮古島においてもやはりそういう資材等の高騰が農業に大きくダメージを与えかねない状況だというふうに思っております。いろんなところから、葉たばこにおいては長雨によって大変な減収、報告によりますと50%を割るんではないかというようなこと等も、意見交換では収入保険制度の活用やJTへの共済の支援等々整理しながら、もっと具体的に詰めて、葉たばこ農家に対しても持続できるように応援したい。そういうトータルとして、漁業も含めて、軽油、肥料、それから農薬、ビニール等々の高騰を見据えながら、国の事業で対応できることに関しては情報を早めに取って対応する。そして、我々地域として足らない部分を市として速やかに補完して対応していくというのが必要だと思っておりますから、今早速農林水産部のほうでも、こういう状況に速やかに対策しなければならないという制度設計に入っているところでありますから、しっかりと対応してまいりたいと思います。 ◆下地信男君   昨今の窮地を乗り切るには、やはり政治的な力が必要だと思いますので、市長、しっかり取り組んでいただきたいと思います。  次に、同じ市長の政治姿勢について、農林水産物条件不利性解消事業について、質問は改正内容の説明、それから市の受け止め方ということですけども、この部分については先日の前里光健議員への答弁にもありました。私たちも県に出向いていろいろ県のほうから直接制度の仕組みについては学んできましたけれども、1つだけ教えていただきたいのが、昨日農林水産部長が船舶輸送と航空輸送の割合を話しておりましたけども、改めて宮古島地区における船舶輸送は何%、それから航空、エア便は何%という数字があればここで教えていただきたいと思います。 ◎農林水産部長(砂川朗君)   不利性解消事業の令和3年度の実績に基づく航空輸送と船舶輸送の割合でございます。系統出荷、系統輸送と系統外輸送、両方ございまして、それぞれでまず申し上げます。航空輸送で言いますと、系統出荷、JAなど、こちらのほうが約8割、船舶輸送で当然2割ということになります。系統外の出荷でいいますと、航空輸送が56%、船舶輸送で44%という割合となっておりまして、合計で言いますと航空輸送の比率が71%、船舶輸送が29%というような状況となっております。 ◆下地信男君   この制度の改正について、今日の新聞にも載っています。昨日、前里光健議員の質問に答えておりますけども、今回の変更は宮古島にとってはそぐわないと。もう一度原点に戻り、しっかりと見直さなければならないと思うという市長のコメントが新聞に載っております。今回の改正では、昨日から話しているように輸送費の補助額が改定になります。これが一番大事な部分で、航空輸送費の補助が減額になって、船舶輸送費の補助金が増額になっています。これは、国のモーダルシフトという考えによって、これ船舶輸送に誘導しようという政策だと思いますけども、宮古島の実態はやはりカボチャ、冬瓜を作る生産農家、あるいは生産物の輸送をしているところにはこの改正制度の恩恵があるんです、輸送費が増えますから。今農林水産部長の答弁では29%が今回の改正で恩恵が大きくなるということになります。問題は、航空輸送71%です。71%はもう実態として船では運べないと。なぜかというと、船舶輸送になると期間が長くて日もちのしない農作物というのは、もうコールドチェーン体制が整っていない中では航空輸送に頼るしかないということなので、この減額になった分が不利益となるということです。今回の改正で恩恵を受ける部分とそうでなく不利益に転じるというのがあるんです。この辺は、市長は一概に宮古島にはそぐわないという話をしていますけども、この制度が周知されて間もないということもありますけども、やはり今回の改正を細やかに分析していく必要があると思います。従来の支援から後退した部分を是正していくと、国の流れでモーダルシフトという船舶輸送を優先するということであれば、そこにシフトしていくのが流れですけども、しかし今の宮古島の実態はそういう環境が整っていない。だから、航空、エア便に頼るしかないというところを、この辺が宮古島市としては弱い部分だというふうに、不利益と恩恵にあずかる部分をしっかり区分けをして、この制度設計を県にも提案していただきたいと思います。今回の改正でよっしゃあと喜んでいる農家もいます。ただ、がっかりしている方もいるというところを見極めてやっていただきたいというふうに思います。船舶会社の話、総体的に船舶会社では今の環境ではなかなか難しいという話がありましたので、行く行くはですけども、こういう方々と連携していくわけですから、そういうところとも情報を共有しながら取り組んでいただきたい。この辺は、市長はもう農家の意欲がそがれるという話をしていますので、そういう気持ちを持ちながら今話した不利益部分、あるいは恩恵にあずかる部分を見極めてやっていただきたいと、これは要望です。  次に、農林水産業の振興について、農畜産物処理加工施設の今後の運営について。指定管理者のコーラル・ベジタブル株式会社が破綻をしたということで、破綻整理も終わっているという話を聞きました。このコーラル・ベジタブル株式会社と取引のあった生産農家は今どのような状況になっているのか、出荷先などは確保されているのか伺います。 ◎農林水産部長(砂川朗君)   農畜産物処理加工施設の状況についてということでお答えいたします。  コーラル・ベジタブル株式会社の破綻により同社が指定管理者となっておりました農畜産物処理加工施設は、今年3月9日をもって事業を停止した旨の報告を代理人弁護士を通じて受けております。その間、破産手続などの事務作業があり、同施設を確認し、施設内の調査を行っております。この施設につきましては、施設の修繕作業が必要な部分が出てきておりまして、破綻後におきましてはしばらく工場、処理施設のほうは閉鎖をしているところでございます。ただ、芋生産、芋の取引、出荷状況については、これまでコーラル・ベジタブル株式会社との取引のあった事業者が5月までは引き取るということで滞りなく進んでいるというふうに聞いております。また、6月以降につきましても、いも生産販売組合に聞き取りをした内容では、組合と取引のある卸業者はありますので、出荷先は確保されているというふうに伺っております。 ◆下地信男君   コーラル・ベジタブル株式会社と取引のあったいも生産販売組合、出荷先は確保されているということですけども、芋生産農家によると、原料のまま送っているということがあるようです。そうすると、劣化などがあるという話でした。できたらこの施設をいろいろ改修して、有効に活用できるようにしていただきたいと。パウダーや粉末にするほうがやはり芋生産農家にとっても利益があるという話でした。できたら島内でお土産品などに生かして、島内で消費される、あるいはお土産品などで宮古島の特産物という位置づけでやっていただけるとありがたいという話をしておりました。そういう組合の意向も聞きながら、施設の再稼働に向けてしっかり取り組んでいただきたいと思います。  次の質問です。伊良部地区におけるサトウキビ収穫の現状について。長雨、梅雨、まだ明けないということで、まだ終了していないんですかね、予定は12日までだという話を聞いておりますけども、まだ終わっていないような状況だと思います。そういう大雨でサトウキビの収穫作業が大幅に遅れているということがあって、地元農家からは品質の劣化、あるいは交付金の給付、来期の栽培計画への影響ということがあって、深刻な状況にあるようです。対策を講じているというふうには思いますけども、どういったことを市はされているのか、また今後どういうふうな対策を講じようとしているのか、この辺の対策について市の見解を伺います。 ◎農林水産部長(砂川朗君)   伊良部地区におけるサトウキビ収穫の現状と対策ということでございます。5月20日にまず現状を聞き取りした際、工場からの要望として、市からハーベスター運営協議会に対し応援依頼がありました。同日、市のほうとしましてはハーベスター運営協議会へ文書にてハーベスター派遣協力依頼を出しております。工場側も交付金が受けられるよう、6月以降に収穫される農家へ対する事務手続を行っております。それ以外にも、工場の職員を動員し、手刈り収穫も進めるなど、雨天対策を講じてきたところではございますが、いまだ収穫作業が終了できていない状況にございます。ただ、品質劣化に関して気になるところでございましたのでお聞きしたところ、極端な劣化は現状では見られていないというふうな報告を受けております。この後の対策ということで、市のほうとしましては、収穫作業の遅れによって予定していた圃場の株出し、こういったものができなくなるのではないかということで、管理作業が厳しい農家も出てくると思われますので、市といたしましては、株出しではなくて夏植えのほうへ新植していただくというような形で、促進していただくような形でやっていきたいと思っております。それで、夏植えをする農家に対して、プランター、大型植付け機、これでの作業委託に対する補助の積極的な活用を促してまいります。これ現状補助事業として予算計上されておりますので、こちらを使って、新植、夏植え作業に取り組んでいただきたいと思っております。そのほか、市ではございませんが、宮古地区さとうきび糖業振興会が事業主体のさとうきび生産性向上緊急支援事業による補助事業を行っておりまして、これは砕土、すき込みです。砕土と、あと心土破砕、こういった作業を補助していくということになっております。 ◆下地信男君   記録的な長雨の影響ということですけども、品質については雨の影響で作業が延びたということで、むしろ逆に雨のおかげで品質の劣化が抑えられたという本当に面白い現象が起きているという話をされておりましたけども、工場側が、伊良部地区の糖業期間というのがもう例年、今回は特別としても、例年5月の中旬頃までかかると。他の地域と比べても長期間に及んでいるということで、期間の終盤にはもう品質の劣化が指摘されています。今後伊良部地区においては、農地整備、あるいは農業用水の投入、基盤整備が進めばさらなる生産増加が見込まれています。糖業期間短縮を求める市民の声もあります。他の地域と同じような期間で終了することができたらもうベストだという話がありましたけども、それに向けて抜本的な対策を講じていくことが必要ではないかと思いますけども、このことについて市の見解を伺います。 ◎農林水産部長(砂川朗君)   製糖期間の短縮の抜本的な対策ということでございます。やはり長雨による製糖期の延長は、今後機械刈りが進む中で多々見られる状況になるのかなというふうに理解しております。ただ、現状としまして、この抜本的な対策については今後、伊良部地区の製糖期の終了後に各工場、関係機関を含め意見交換を行って、どういった対策が必要になるかということを関係者全体で考えて協議していきたいと思っております。 ◆下地信男君   抜本的な対策といいましてもなかなか難しいと思いますけども、農家から工場へ、あるいは会社へ、農家の皆さん方は工場を大きくしてくれと、長くて100日操業が限度だと、操業150日というのも異常だという、そういう厳しい声が会社に寄せられているという幹部の皆さん方の話がありました。伊良部島の農家の皆さん方も本当に心身ともに疲れて、そういう意見ももうやむなし、やはりこういうことも言いたくなるという状況にあるのではないかと思います。会社のほうでもいろいろ考えているという話がありましたけども、やはり決定打がなかなか出てこないという話がありました。ここは、市も農家の声を踏まえて会社と一緒に知恵を絞っていく、そういう時期に来ているんではないかなと思います。ぜひ真摯にこの問題については取り組んでいただきたい。伊良部地区の農家の皆さん方のそういう声をしっかり踏まえてといいますか、考慮して取り組んでいただきたいと思います。  次に、農業振興地域許認可申請に係る事務処理について。ある市民から、市に申請後もう2年もたとうとしているのに回答が得られないという苦情を受けました。聞くと、5年に1度の見直しの受付が令和2年4月から6月の間にあったと。この期間の申請だったと思いますけども、なかなか事務処理が進まないなというふうな声がいろんなところから聞こえてきます。そこでお伺いしますけれども、その申請期間に何件の申請があって、前回の見直しと比べてどのような比較になっているのかお聞きします。 ◎農林水産部長(砂川朗君)   農業振興地域許認可申請に係る事務処理ということで、現状の体制と件数等についてお答えいたします。  農業振興計画の総合見直しにつきましては、令和4年3月の見直し完了に向け業務を進めてまいりました。今回の見直しにおきましては、前回の見直し件数に比べ、申請件数が約3倍、84件であった前回と比較しまして269件というふうに増加していることに加え、増えたことによりまして関係機関での精査に時間を要している状況となっております。結果として、当初の計画見直し完了予定時期よりも時間を要して、延ばさざるを得なかったという状況になっております。職員体制につきましては、令和2年4月から総合見直しに向けた受付を開始しておりますが、令和2年度におきましては担当する職員2名、会計年度任用職員1名の計3名で対応しておりました。ただ、令和3年度におきまして、職員1名、会計年度任用職員1名、計2名の体制となって、1名減というふうになっていることもやはりマンパワーの不足というところがあったのかなというふうには認識しております。ただ、早期の見直し完了に向けて、令和4年度、職員2名、これは経験者を配置しております、と会計年度任用職員1名の令和2年時点の計3名の体制にして対応しているところでございます。 ◆下地信男君   3倍に増えたけども、その翌年度は職員が減らされたという、逆の対応がなされたということだと思いますけども、結果的に市民がそういう不利益を得たと、市民に影響が及んだということからすると、やはり事務量に応じて人事配置するということが大切ですし、人事配置の重要性というんですか、直接市民に影響を及ぼすということも鑑みて、これはそういう管理職員に責任があるということになるんですか、こういう反省をしてしっかり対応していただきたいと思います。  時間がないので、子供の貧困対策について、ただ1点だけ。これは、市の児童館で子ども食堂を実施している現場の声の話がありました。貧困対策というのはなかなか難しいと。やはりどこに貧困状態にある子供たちがいるかを見極めるのも大変ですし、それがあって初めて手が差し伸べられるということなんですけども、それがなかなかできないという状況になって、そういうことをどうするかというのがこの貧困の問題の一番難しいところだと思いますけども、やはり現場に携わるそういう人員をしっかりと整えて、それだけでは解決できない。地域の目で地域の子供たちを守っていくということを児童館を担当されている方がおっしゃっていました。こういうところをしっかり行政が取り組んでいくということが大事だと思います。丁寧に細やかに支援の輪を広げていくと、そして継続していくということが子供の貧困対策には大事かというふうに思います。  最後に所見です。新型コロナウイルス感染拡大に加えて、生活物資、食料などの高騰に拍車かかっています。貧困と言われる困窮家庭は増加して、中間層にまで及んでいると言われます。こういう危機的な状況にある中で、やはり大胆な発想と行動で市民の福祉を向上させていくというのが、行政、議会の役割だと認識しています。市長はじめ職員の皆さん、この苦難を乗り越えるために共に頑張っていきましょう。  これで私の一般質問を終わります。ありがとうございました。 ○議長(上地廣敏君)   これで下地信男君の質問は終了しました。 ◆下地茜君   2番、市民ネット結、下地茜です。お昼時間が待ち遠しい時間帯かと思いますが、さくさくと進めていきたいと思っておりますので、当局におかれましても簡潔で、かつ丁寧なご答弁をお願いしたいと思います。通告に従いまして、一般質問をさせていただきます。一括で質問させていただき、ご答弁いただいてから、また追加で質問ができればと思います。  まず初めに、教育行政についてでございます。1つ目、廃校校舎の利活用について。①、検討委員会立ち上げの後の進捗をお伺いいたします。  ②、今後の予定をお伺いいたします。  2つ目、宝塚医療大学図書館、旧城辺図書館について。①、現状をお伺いいたします。  ②、本市として今後の方針を伺います。  次に、文化財についてでございます。県指定天然記念物の在来馬、宮古馬について。50頭から100頭へ目標を変更するとの報道がございました。本年度の宮古島市の事業をお伺いいたします。  続きまして、健康増進についてでございます。難病患者等に係る渡航費等の助成について。①、この事業について、概要をお伺いいたします。  ②、血液がん患者の渡航費支援に関して、拡充の検討が可能かお伺いいたします。  次に、道路行政についてでございます。宮古島市では、合併浄化槽の処理水、これをためますというところに放流をしているということになっております。このためますは、定期的にくみ取りをするということになっているんですけれども、そうすると少なくとも週1回などくみ取りしなければならなくなって、現在の宮古島市のこの浄化槽の業者の数など、大変この体制では難しい状況であるということなんです。それで、実質くみ取りは現在されているケースは少なくて、実際には地下浸透になってしまっているということが検針などを通して指摘がございました。このためますを造るのには、各家庭の敷地の構造によって、例えば50万円とか、高い場合は100万円ぐらい大きな費用がかかる中で、処理水を地下浸透しているとすれば、市民からすると本来必要のないものをすごく大きなお金をかけてつくっているということになってしまいます。今県のほうで、高度処理浄化槽であれば地下浸透方式でいいということにできないかというような浸透ますの検討を進めていると聞いておりますけれども、一方、環境省のほうで、合併処理浄化槽の放流水、これをどこにも放流する場がない場合には道路の側溝に放流するということが認められているんですけれども、ただそれはもう各都道府県の規制がありまして、その一覧を見ると、沖縄県では道路管理者の許可があればできるということになっております。県もこの浸透ますの検討をしている中で、市としてもし申出があった場合に、もちろん浄化槽の中でも高度処理浄化槽に限るなど条件をつけたり、側溝の利水能力を勘案するといった条件をつけながらということになると思いますが、許可するということが可能かどうかお伺いしたいと思います。  続いて、農業行政についてでございます。1つ目、円安の影響から、燃料、肥料、飼料などが高騰しております。そのような中で、今後野菜類をはじめ、食材の高騰が懸念され始めています。宮古島市では、地産地消の取組として島内で生産品が循環する仕組みの構築に着手しておりますが、野菜等種の無料配布など、市民に広く自家栽培を促す施策ができないかお伺いします。  2つ目、農林水産物条件不利性解消事業についてでございます。令和4年度予定している農林水産物条件不利性解消事業においては、船舶輸送において、助成額が大きく上がる一方で、航空では沖縄本島への輸送だと60円のものが30円に、県外では、高い場合、140円が65円に変わるなどしておりまして、航空輸送に頼る生産者への影響が懸念されます。  そこでお伺いします。①の航空輸送の割合ですが、これは先ほど下地信男議員への回答の中で、71%空輸、29%が船ということで伺いましたので、①については回答は結構かと思います。  ②の航空輸送の品目例、そして③、市として検討している対応、以上2点をお伺いします。  最後になります。陸自配備についてでございます。1つ目、保良訓練場内弾薬庫は、地対艦、地対空誘導弾が保管されています。一方、防衛装備庁における火薬類の取扱いという通達では、誘導弾が保管される火薬庫ごとに火災標識を設置しなければならないとしています。  ①、6月10日時点で保良訓練場内の弾薬庫に火災標識の設置はされていますでしょうか。  ②、設置されていない場合、その理由についてお伺いします。  2つ目、千代田の陸上自衛隊宮古島駐屯地の保管庫には、過去、中距離多目的ミサイル、それから迫撃砲の弾薬が保管されていまして、当時岩屋毅防衛大臣が謝罪をして弾薬を撤去したという経緯があります。2019年4月のことです。この宮古島駐屯地に現在も第1群の火災標識が設置されていますが、弾薬を撤去して、そして今後も保管しないというのであれば、この第1群の火災標識は不要だと思われます。現在もなお設置している理由をお伺いします。  3つ目、今年の6月1日の報道なんですけれども、防衛省が全国各地の自衛隊施設約60施設で消火用水槽を調べたところ、約8割の施設で有機フッ素化合物、PFASが国の暫定指針値を超える値で検出されたという報道がございました。  関連して伺います。①、60施設調査したということですが、この調査対象の中に宮古島の施設はありますでしょうか。  ②、もしあるという場合、検査の結果がどうだったかお伺いします。  4つ目、自衛隊等協議会設置について。新聞で今設置の検討を進めているところという報道がありましたので、今回質問に入れさせていただいたんですけれども、①、宮古島市は、自衛隊との協議会の設置について話を進めていると報道されていますが、進捗について伺います。  ②、協議会メンバーの構成について伺います。  以上、よろしくお願いいたします。 ◎企画政策部長(垣花和彦君)   陸自関連のご質問についてまずお答えいたしたいと思います。  保良訓練場内の火災標識の件でございますが、6月10日時点で保良訓練場内に火災標識の設置はされているのかというご質問でございますが、これについては陸自、それから沖縄防衛局のほうに確認をしましたので、お答えをさせていただきます。沖縄防衛局に確認をしたところ、保良訓練場内の火薬庫に火災標識は設置してあるというふうな回答を得ております。  次に、3番目のご質問になりますけれども、設置されている理由ということですけれども、これも沖縄防衛局に確認をいたしました。宮古島駐屯地の火薬については、中距離多目的誘導弾、迫撃砲弾の保管はしておりませんが、火災標識は関係規則に基づき適切に処理して設置をしているということでございます。  次に、有機フッ素化合物に関するご質問でございます。調査の60の施設に宮古島内の施設は該当しているかということでございますが、自衛隊施設における泡消火設備専用の水槽水の調査については、過去にPFOS等を含有する泡消火剤を使用していた、または使用していた可能性のある施設を対象に実施したものであり、宮古島内の自衛隊施設は調査の対象に含まれていないということでございました。  次に、自衛隊との連絡協議会(仮称)に関するご質問にお答えします。ご質問の協議会の進捗状況につきましては、現在連絡協議会の立ち上げに向けて、準備会の開催について日程調整を行っているところでございます。協議会の構成についてということでございますが、現在準備会を予定はしておりますけれども、準備会につきましては沖縄防衛局と今調整をしているところでございますが、メンバーにつきましては、自衛隊関係機関、それから宮古島市、これは準備会ですので、準備会の中でさらに議論を深めながら、連絡協議会の内容については固めていく、検討していくということになっております。 ◎市民生活部長(友利毅彦君)   難病患者等に係る渡航費等の助成について、2点の質問でございます。  まず1点目、渡航費支援制度の概要について伺う。お答えいたします。宮古島市難病患者等に係る渡航費の一部助成制度は、本市以外の医療機関で通院及び入院を余儀なくされているがんや難病、小児慢性疾患等の渡航に伴う経済的負担を軽減する目的で、渡航費用や宿泊費用の一部を助成するものです。助成回数については、放射線治療を受けている方が年度3回、ほかは年度2回となっています。助成金額は、上限額で航空費が往復1万3,000円、宿泊費が8,000円となっています。また、医師が付添人を要すると診断される場合は、付添人にも同じ額が助成されることになっております。  続きまして、血液がん患者の渡航費支援に関して拡充の検討が可能か伺うについてお答えいたします。聞き取りの際に、令和3年度の利用者など現状が分かる範囲でということもありましたので、それを踏まえてお答えさせていただきます。令和3年度のがん患者数は266人、付添人66人で、合計332人となっております。これは、延べ人数でございます。令和2年度より75人増加し、渡航費支援の助成金の申請件数は増加傾向にあります。そのため、島内で必要とする医療体制を確立するには、専門医の常駐、施設等の医療環境整備は必要と考えます。医療費に係る渡航費は、宮古島、八重山圏域住民にとって共通の課題であると考えることから、現在先島地区の5市町村で構成する美ぎ島美しゃ市町村会へ要望書の調整をしているところです。 ◎農林水産部長(砂川朗君)   地産地消、また自家栽培を促す施策ができないかということについてでございます。急激な円安等で原油や原材料価格の高騰により、沖縄県、特に離島であります宮古島はさらに価格高騰を受けやすく、今後の見通しが見えない中で、生産物への価格転嫁もできない状況が続くと、農家の経営にも影響が出てまいります。その中で、地元で生産されました野菜を地元の方が消費することによってコスト減、または地産地消にもつながるため、地元の野菜が循環することにより価格高騰を少しでも抑えられることと考えております。肥料高騰で自家菜園などでも厳しい状況の中で、市民の方々への新しい取組としての議員のご提案だというふうに思いますが、各自菜園で栽培することについてはどんどんやっていただきたいと思っておりますが、苗、種等の無料配布につきましては、生産農家への影響等も懸念されることでございますので、今後課題として検討させていただきたいと思っております。  次に、不利性解消事業についてでございます。本市における航空輸送の割合については、先ほどお話ししたとおり、航空輸送約7割と船舶輸送3割というふうにお答えしたところでございます。航空輸送の品目例として、昨年実績部分でいいますと26品目ございます。主なものを申し上げますと、カボチャ、モズク、ゴーヤ、トウガン、オクラ、ピーマン、菊、マンゴー、サヤインゲン、クルマエビ、こういった10種類のほかにあと16種類あるとなっております。このほかにも、生産振興計画を策定する中で生産農家のほうからの申出がございましたらそちらのほうも取り入れることになるかと思いますが、やはり生産量の兼ね合いもございますので、全品目を入れられるかということについては生産者と協議する必要がございます。そのほか、1次加工品としてカットマンゴーや芋ペーストなども含まれることになっております。  最後に、市の航空輸送の部分で基準額が下がるということで影響が懸念されることに対しての市の支援策ということでございます。今回の制度、新たな制度としてスタートすることになりますので、支援ということにつきましては事業実施をしていく中で、まず生産者、事業者からの要望、ご意見も出てくると思っております。沖縄県の制度設計に沿った形で事業を進めながら、実績や事業者の意見を取りまとめ、県や関係機関と意見交換を図りながら、制度として改善すべき事項についてはしっかりと県のほうに要望して、不利益等にならないような形で取り組んでまいりたいと考えております。 ◎建設部長(大嶺弘明君)   合併浄化槽の処理水について、浄化槽処理水を道路側溝に流せないかというようなご質問にお答えいたします。  道路側溝は、道路構造令などに基づきまして側溝へ流入する対象地域からの雨水流入量を算定し、整備しておりまして、議員ご質問の合併浄化槽の処理水を道路側溝に放流することは、雨天時において算定流入量を超え、排水機能に支障を来すおそれがあることから、市としましては従来より認めておりません。また、県道や国道を管理する宮古土木事務所に確認しましたところ、宮古島管内において合併浄化槽の処理水を国道や県道の側溝へ放流することは原則認めていないとのことでございます。ただ、議員がご質問しているとおり、市民からの声や現状等踏まえますと、市としましてどのような対応、対策が取れるのか検討したいと考えております。 ◎教育部長(砂川勤君)   廃校校舎の利活用について、検討委員会の進捗状況及び今後の予定について、一括してお答えいたします。  閉校学校の跡地利活用につきましては、本年2月に宮古島市閉校学校跡地利活用検討委員会設置要綱を制定し、利活用の検討を進めてまいります。現在閉校学校に係る施設ごとの個別計画の策定に向け、第1回検討委員会を7月に開催することで準備を進めているところでございます。なお、個別計画での跡地利用の基本的な案としまして、学校施設は地域の身近な施設として、コミュニティー活動など様々な場面で利用されてきたことから、地域の愛着も強く、跡地利用については公共、民間事業者での利活用にかかわらず、地域住民の理解を得ることを基本とするという考えを持って取り組んでまいります。 ◎生涯学習部長(友利克君)   城辺の旧図書館、それから宮古馬関連について質問をいただきましたので、順次お答えいたします。  まず、宝塚医療大学図書館の現状についてでございます。旧市立図書館城辺分館は、4月1日付をもちまして所有権を宝塚医療大学を運営する学校法人平成医療学園に移転をしております。4月1日からは、平成医療大学付属図書館宮古島分館として開館をしております。市民へも閲覧、貸出しなど一般開放をしているところでございます。開館日は、月曜から金曜日の平日、土日、祝祭日は休館日としております。開館時間は、午前10時から午後6時まででございます。これまでの利用状況について確認をしましたところ、入館者数が4月が123名、5月が151名、貸出しの冊数が4月、29冊、5月が79冊とのことでございます。また、視聴覚室として利用していたスペースは、地元の婦人会や地域づくり協議会等の社会教育団体に活用させるほか、児童室にテーブルを配置し、子供たちの宿題ができるスペースを確保するなど、利用しやすい環境の創出を心がけているとのことでございます。平成医療大学附属図書館宮古島分館としましては、城辺地域の皆様の積極的な来館、活用を期待、お願いしたいということでございます。今後についてでございますけども、今年度から宝塚医療大学が広く市民にも利用できる図書館として運営するとの方針でございますので、市民向けの図書の購入費、そして図書館職員1名分の人件費を運営の補助金として交付をしております。当面は、この運営補助をしていくということになるかというふうに考えております。  次に、宮古馬についてでございます。本年度の事業を伺うということであります。令和2年3月策定の宮古馬保存利活用計画概要において、宮古馬を遺伝的に安定した種として保全していくため、目標頭数を100頭に設定をいたしました。目標の頭数を増やすに当たり、今年度事業として宮古馬保存利活用計画の策定を予定しております。この計画では、100頭に増やすことを前提に、宮古馬の親子関係などに基づいた繁殖計画、2点目に、宮古馬の飼育環境整備計画、3点目に、利活用計画、そして4点目に、収支計画などを盛り込む予定でございます。そのほか、今年度は城辺長間の宮古馬放牧場において1基の牧柵の新設と作業用通路の敷設、屋根つきの餌場の設置、日陰用の樹木の移植を予定しているところでございます。 ◆下地茜君   企画政策部長の答弁で、標識についての回答があったと思います。再度確認なんですけれども、保良の訓練場には設置されているということでありましたが、千代田にも設置している状況だと思うんです。これが今も設置しているのかというところの回答がなかったかなと思いますので、お願いいたします。 ◎企画政策部長(垣花和彦君)   大変申し訳ございません。通告にありました保良訓練場内の標識につきましては、沖縄防衛局のほうに確認をしておりますが、千代田については確認をしておりませんので、これまた確認をした上で報告をしたいと思います。 ◆下地茜君   上のほうから順次質問していきたいと思います。  廃校施設の利活用については、要綱を策定しているというところだったかなと思いますが、検討委員会のほうが7月にということで、ぜひ早期に実施していただきたいなと思っております。また、廃校施設を活用したいという事業者も複数声が出ているかなと思っていまして、地域の活性化と、それから継続性があるかどうかというところもまた見ていくと思いますので、それができるような基準づくりをぜひしっかりやっていただくということと、それから地域の声もぜひ取り入れるような仕組みも入れながら、スケジュールを切って着実に進めていただきますようお願いいたします。この件に関しては、要望として上げさせていただければと思います。  それから、宝塚医療大学の図書館についてなんですが、これは24自治会で1年ほど前に要請を上げさせていただいて、その後宝塚医療大学に譲渡という形になりました。今年3月、市営の図書館としては閉館しましたけれども、すぐに翌月4月からは大学図書館として再開をしているという状況かと思います。宝塚医療大学自体は再来年の開館なんですけれども、この空白の2年間に事業を止めずに施設運営を継続していただいているということ、それから宮古島のほうからも市の予算を充てて職員1名配置していただいているということで、閉館してそのまま手を放すのではなく、関わりを持つ体制を残してくださったことは本当にうれしく思っております。心よりお礼を申し上げたいと思います。私も図書館の開館を人づてに聞きまして、また人に伝えると、知らなかったというような声も多かったんですけれども、図書館の再開の周知をどのようにされているのかというところをお聞きできればなと思います。 ◎生涯学習部長(友利克君)   市の図書館のホームページでは、城辺分館は宝塚医療大学のほうに移管しますというようなお知らせは掲示されているところですけど、その他積極的な周知というところはされていないというところだと思いますので、宝塚医療大学のほうと連携をしながら周知をしていきたいというふうに考えております。 ◆下地茜君   一応新聞にも少し出ていたような話もお伺いしました。また、大学の準備室が図書館のすぐ脇にありまして、準備室のお話を聞くと、城辺小学校がすぐ隣にあるので、また声かけもしたいなというようなことも話されていました。それから、近くにお住まいの方、家がたくさんあるんですけれども、近所の子供たちが向かいの建物の軒下でノートを広げて宿題をしているというような姿もあるようでして、入っていいのかどうかがやはり分からないので、入らないというような状況もあるようなんです。行ってみると、もちろん冷房は効いていますし、Wi―Fiも今年から入れたということで、かなりよい空間になっているので、引き続き市のほうも、また私も周りに周知していければと思いますが、市のほうもぜひ周知をお願いできればなと思っております。  それから、引き続いて宮古馬についてですが、いろいろ議会でも子供たちが触れ合える場に宮古馬を使えないかとか、観光客に触れ合えるように使えないかというような声がこの1年の間でも何回か宮古馬について出ていたと思うんですけれども、そう考えると宮古島に在来馬がいるという環境づくりに市が一歩踏み出してくれたということは大変うれしいことだと思っています。また、今まで保全というところから利活用に踏み出すわけなので、少しハードルもまた上がってくるのかなと思うんですけれども、分からなければ結構なんですけれども、例えば動物を営利目的で使ったり、あるいはボランティアなどでも複数の方に触れ合えるような利活用をする際には、動物取扱い責任者の資格なども必要というふうに聞いておりまして、そういった専門知識のある人を置くというような考えなど、準備などはされているかというところをお聞きできればなと思います。 ◎生涯学習部長(友利克君)   やはり触れ合えるように、慣らすといいますか、これをする必要があるというところで、これ馴致というそうです。馴致調教ができる、行う職員を配置したいというところで、現在地域おこし協力隊の活用の検討を進めているところでございます。先ほど動物取扱い業の資格を持った方が必要ではないかというお尋ねですけども、市としましては先ほど申し上げた地域おこし協力隊をもって職員が配置できないかというふうに考えているところです。ちなみに、この動物取扱い業の資格の要件でございますけども、これは宮古馬の展示や利活用を行う上で動物取扱い業の資格を有する者を必要とするということでありますけども、資格要件としては愛玩動物看護師、それから専門学校または大学などで畜産学などを正規の課程で終了している方、3点目に、愛玩動物飼養管理士資格または準じる資格を有した者が動物取扱い業の資格要件となっておりますので、このような資格を持った方を地域おこし協力隊として迎え入れることができればというふうに考えているところです。 ◆下地茜君   ぜひ専門的な知識のある方とつながりながら、地域おこし協力隊で配置できればということなんですけれども、それを聞いて大変安心したんですけれども、また飼育の環境などの整備についてもぜひそういうような観点でしっかりやっていただけたらなと思います。  今回予算といいますか、検討されている中に環境整備も入っていまして、牧柵を作るですとか、屋根つきの餌場を作るというようなこと、それから日陰用の樹木を植えるというようなこともありましたので、今回実はそれを改めて要望したいなと思っていたので、この項目の中にあってよかったなと思っているんですけれども、動物を飼っている方など、馬を飼ったり、ヤギを飼ったりして、獣医師のお話でも聞いたことあるんですけれども、雨はともかく、直射日光というのは本当に生き物にとって負担が大きいので、陰のほうにつなぐようにとか、そういう話を聞いたことありますので、日陰をつくるというところをぜひ早いうちにやっていただけたらなと思います。  それでは続いて、難病患者等に係る渡航費支援の助成についてでございますが、県立病院への専門医の配置について、美ぎ島美しゃ市町村会で要請を検討しているということでした。宮古島に住んで病気を抱えている方からすると、島内でしっかり医療が受けられるということがやはり何よりも大切なことだと思いますので、そのことをしっかりまた要請していただきたいと思うんですが、一方で、渡航費支援のほうも、その配置があるまで何年か時間が必要になると思いますので、その間を少し補えるような形で渡航費支援もぜひ検討していただきたいなと思っておりまして、この渡航費支援、元は宮古島の単独の事業だったというふうに聞いています。2017年にこれを沖縄県が引き取って、市が支援内容を決めるんですけれども、市の支援内容に県が2分の1助成するという内容に2017年からなってきたんです。これが令和4年度からは、今まで財源が県の一般財源だったところから一括交付金に変わって、助成率も変わるということで、今まで県が2分の1というところがこれからは国が8割、県が1割、市が1割というような形に変わっていくということを聞いておりますので、制度が変わってより使いやすくなるのかなと思うんです。宮古島市は、この制度が変わっていく中、この事業に関してどのようなお考えをお持ちかというところをお聞かせいただけたらなと思います。拡充等含めてどの部分を増やせばいいというような検討をされているかというところをお聞かせいただければと思います。 ◎市民生活部長(友利毅彦君)   ただいま血液がん患者等の予算を増やしていただきたいという話だったんですが、宮古島市には血液がん患者以外にも悪性新生物とか小児慢性とか、いろんなそういう難病とかがございますので、やはりそこら辺との兼ね合いもありますので、検討は必要になりますが、今の段階では明確な答えはできかねるところです。 ◆下地茜君   1つの病気に対して少し大きくするのは難しいということだったかなと思います。ただ、渡航費支援の助成に関して、国の助成が8割、市と県が1割というところで、制度も変わるかなと思うんです。そこは、市としては少しこの予算も使いやすくなるんではないかなと思うんですけれども、宮古島市の渡航費助成の内容について、県の動向を見ながら内容をよくしていくというような、そういうような考えはありますか。 ◎市民生活部長(友利毅彦君)   実は県のほうからそのような文書が届いておりまして、これが昨日ですか、届いたばかりですので、内容のほうはちゃんと精査をしていきたいというふうに考えております。 ◆下地茜君   昨日ということでありましたが、これはたしか令和13年とか先々まで期間があったと思いますので、この交付金の渡航の事業の、その中でまた宮古島市の医療の状況を支援できるような形でぜひ検討していただきたいと思いますし、また今回市長要請を6月2日に上げさせていただきました。特に血液がんに関して、今渡航費、上限2回ですけれども、血液がんの患者は状態が悪くなると毎週沖縄本島まで行って治療を受けているというような状況にもなる中で、年平均というのは出せないんですけれども、例えば年12回くらいは本島に行くということもあり得る中で少しでも、今放射線がんの治療は年3回と少し大きくつけているんです。そういうようなところで、年12回とは言わないんですけれども、全体的に底上げをするのか、負担が大きな病気に限って助成をするのかというところ、少し拡充というところを念頭に入れながら考えていただきたいとは思うんですが、その上でも今回要請上げさせていただいたのは、医療現場でずっと働いてきた方たちの声をまとめたものですので、現場の声を酌んでいただいて、ぜひご検討をお願いできればと思います。  道路行政についてでございますが、宮古島の側溝の能力というところもやはりありますので、一概にできるという回答は難しいのかなと思いながら、ただ今のこの状況を周知できればという意味合いもあって今回質問に入れさせていただきました。県の動きもまた見ながら宮古島市全体で、これがまた変化していくと合併処理浄化槽を設置する金額が50万円、100万円単位で変わるわけなので、そうすると今置き換えの補助金も出ていると思うんですけれども、置き換えをするときに100%補助ではないので、結局大きな額を払ってしまっているという状況を改善できる。改善できた場合にはどんどん合併処理浄化槽の置き換えが進む。今もほとんど高度処理型の浄化槽が主だということなので、宮古島の水の環境を考えていった場合も、コストを下げて高度処理浄化槽を普及させていくということも大切なことかなと思っておりますので、また引き続き県の動向と併せて注視していただければと思います。  野菜等の種の無料配布につきましては、ほかの生産者との兼ね合いがあるので、検討が難しいなというお話でありました。ぜひこれ言ってほしいという要望があって取り上げた質問なんですけれども、物価高騰をやはり不安に思う声があったということはお伝えしたいなと思います。また、取れた野菜を近所で配るというのも宮古島のおなじみの光景なので、この小さな取組に地域が元気になる効果があればなというような思いがあったかと思いますけれども、またそのほかの生産者への影響というところは何かしらクリアできるようなことがあればまたぜひ検討していただきたいなと思います。  それから、不利性解消事業についてなんですが、私も県の要綱を読んだり、少し調べさせていただいておりますが、これは例えばデメリットだけではないかなとは思って見ているんです。離島と本島間の輸送も対象になっている。それから、地域の指定品目、1次加工品も追加になっている。船便であれば県外の場合は35円が65円と増えるような形。船舶輸送が主となる小さな離島にはメリットが多いのかなと思うんですが、また県として国との話合いの中で、今後恒常的に不利性を解消する、つまり安価な輸送で本土出荷を恒常的にできるようにどういう仕組みを入れればいいかというところで、船舶輸送を中心にしていくという方向性に今沖縄県自体があるのかなというふうにこの事業を見ていて感じています。ただ、宮古島では、これまでほとんどどうやら空輸が主であったということ、航空輸送の場合は県外115円が65円に大分下がってしまうので、また船舶輸送に切り替えていく体制づくりから宮古島の場合は必要になるというような状況もあって、これは県が沖縄県全体を見渡してつくった制度なのかもしれないんですけれども、航空に頼ってきた石垣島、宮古島、特に宮古島に関しては、昨日も前里光健議員と市長のやり取りの中でそぐわないという言葉が出てきたと思いますけれども、宮古島にとってはやはりフィットしない部分がかなり大きいんではないかなというふうに思っております。市としては、宮古島の今の状況を正しく県に伝えるということと、市としてどのようなことができるのかという精査が必要になってくると思うんですけれども、ただ宮古島市としてその基礎データがまず不足しているんではないかという思いもあります。今回何割輸送かというところで71%が空で船が29%というお答えいただいたのと、品目も出てきたんですけれども、これがどのくらい影響するのかという損失であったり、プラスというのをまず出さなければいけないと思いますし、それから船舶に恐らく今後切り替えていくという県の流れの中で、ではその切替えができる可能な品目は何かというようなこと、市が生産者に船舶に切り替えるように促すということであったり、ではそのスケジュールは1年かかるのか3年かかるのかというスケジュールであったり、生産者の側からしたら、どういう条件をクリアしたら船舶に切り替えられるのかという、そういう洗い出しがかなり必要になるんではないかなと思っております。また、船舶輸送体制の構築も、これからつくるというような中で、冷蔵コンテナを誰が用意するのか、その人手は誰が準備するのかというようなところが出てくるので、かなり問題が宮古島にとっては山積していて、これを精査しないといけないと思うんです。この辺り今の宮古島市の状況を県にはもう伝えているのかというところと、今後生産者と話をして、メリットのある生産者、デメリットのある生産者のそれぞれの声というところをまた聞いていかないといけないと思うんですけれども、そういったお考えはあるのかという、その2点をお聞かせいただければと思います。 ◎農林水産部長(砂川朗君)   県のほうに宮古島の実情をお伝えしているのかというようなご質問でございます。6月3日に沖縄県のほう訪れまして、そちらのほうで宮古島の航空輸送が多いという部分についてお話ししております。ただ、制度設計の中では沖縄県全体での一律での設定だというふうな説明受けておりますので、市の実情については航空輸送が多いということについては申し伝えてあります。  次に、生産者、利用者の方々の意見を聞く場という話でございますが、当然事業ですので、実績に関する意見聴取等は行って、これをどう生かすかというのは必要だと考えておりますので、そちらについても聞き取りや、空輸、海路、こちらでの実績状況を見ながらどういうふうにシフトしているのかというところも含めて、今後分析することは必要だと考えておりますので、適正にやってまいりたいと思っております。 ◆下地茜君   県にはもう少しシビアに伝えないといけないのではないかなと思っていまして、どのくらい損失が出るのかとか、ではこれを船舶輸送に変えていくというときのコスト、9月以降にはコールドチェーン輸送体制の地域の事業も始まるということなので、1,000万円か1,500万円くらい予算があったようなふうに横の中では見ていますけれども、その中で本当にその体制をつくれるのかとか、それをつくるには例えば早くても1年先でないと使えるものにならないというのであればその1年間の損失をどうするのかとかいう、この数字の根拠を持って県に伝えないとなかなか県は、ほかの島ではうまくやっているのにというような軽い見られ方をしてしまわれないように、しっかり基礎データをそろえて数字で県に訴える必要があるんではないかなというふうに思っているのと、また生産者からの声が多分今定例会に向けて各議員の皆さんにもわっと届いていると思うんですけれども、そこをぜひ市としてもなるべく早くキャッチして聞き取りをすると。まずは何が損失になるのかですけれども、次の段階では船舶輸送に切替えというのが現実的なのかどうかというような数値もまた出していく必要があると思うので、そういう対処をしていただいて、先ほど下地信男議員とのやり取りの中でも細やかに精査をしていくという言葉がありました。本当にそのとおりだと思っています。数字を洗い出して、メリットのある人もデメリットのある人もいるので、その上でまた県に何をフィードバックするのか、何を市が手を貸せられるのかというところをぜひ検討していただければなと思います。  それから、陸自配備に関してですが、標識が設置されているということでありましたけれども、私は実はすごく家が近くて、犬の散歩で行くといいますか、160メートルくらいしか離れていないので、頻繁に行く場所であるんですけれども、目視では分からないんですけれども設置されているというのがどの辺りか、いつ頃の掲示だったか。昨年の4月、見学会に行ったときに聞いたら、まだ設置していないということだったので、もしそこの聞き取りがされているようであれば教えていただきたいと思います。 ◎企画政策部長(垣花和彦君)   火災標識の件でございますが、先ほど確認がありました千代田についても設置されているということでございます。それから、場所なんですけども、その辺は確認をしておりませんので、必要でしたらまた確認をしたいと思います。 ◆下地茜君   保良については、どの辺りか私も見て分からないようであればまた質問したいと思います。千代田については、一度入れた弾薬を謝罪して出したという経緯があるので、今も継続してこれが立てられているということは第1群に相当する火薬が入っているということなのかなというふうに、近くの方はそういう疑念を持つわけでありますけれども、ここについて理由などはお聞きされていますでしょうか。 ◎企画政策部長(垣花和彦君)   火薬庫内に収められている弾薬類につきましては、これは防衛上の機密ということで明らかにすることはできないということでございました。  それから、標識の設置については、議員からございました防衛装備庁における火薬類の取扱いについての通達というのがございますけれども、これに基づいて設置をしているということではなくて、別に定めております、陸上自衛隊で定める火薬類の取扱いに関する取決めに基づいて設置をしているということで説明がございます。 ◆下地茜君   設置については、別の法令があるということで、私も確認したいと思います。PFASに関しては、宮古島の空自には実は保有が150リットル過去にあったということがありますので、調査していないということなんですけれども、できれば市として調査をお願いするべきではないかなというふうに思っております。  そして、自衛隊等協議会なんですけれども、日程の調整今していて、準備会を立ち上げるところだということでした。ここでお願いしたいのは、やはり陸自配備、陸自に限らないんですけれども、基地配備の問題に関しては、これは地域だけの問題ではなくて宮古島市の全体の問題だというふうに捉えていただきたいなと思っていまして、今回も取り上げたとおり火薬の問題もあれば水の問題もあって、水の問題はもう宮古島市全体に関わる問題ですので、それから住民避難の問題であったり、今年の1月7日に日米で共同発表していまして、その中で施設の共同利用を増加させていくというような発表もされている中で、4月頃には宮古空港にCH35の飛行機が着陸したり、そういうようなこともある中で、やはり宮古島市全体の問題として捉えていただきたいと思っていまして、関連する法律もある中で、いろいろ交渉、折衝するようなことも増えていくと思いますので、ぜひ有識者、それから議員も複数人入れていただきたいなと思っております。問題の内容によっては県議につないだり、国会議員につないだりということも、連携して課題解決に当たる必要があると思っておりますので、ぜひよろしくお願いいたします。その課題について、すみませんが、見解をいただければと思います。 ◎企画政策部長(垣花和彦君)   連絡協議会を立ち上げるための準備会を取りあえず開催をしていきたいということで考えております。準備会の中でどういうことを連絡協議会で話し合うか、そういうことについても取決めを行っていきたいというふうに思っております。いきなり様々な問題を話し合いましてもなかなか、本庁のほうでないと判断できないような情報もありますので、そういうことの取扱いについてもいろいろ検討していきたいと考えております。 ◆下地茜君   様々な問題があります。もちろん準備会はそういうものではないと思いますけれども、準備会を経てまた宮古島市の課題をしっかり話し合えるような協議会にしていただきたいし、形だけのものにするのではなく、中身を伴うものにしていただきたいと思いますので、ぜひよろしくお願いいたします。  では、時間もなくなってきましたので、以上をもちまして私の令和4年6月定例会の一般質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。 ○議長(上地廣敏君)   これで下地茜さんの質問は終了しました。  午前の会議はこれにて休憩し、午後の会議は1時30分から再開します。  休憩します。                                     (休憩=午後零時03分)  再開します。                                     (再開=午後1時30分)  午前に引き続き一般質問を行います。  順次質問の発言を許します。 ◆狩俣勝成君   一般質問2日目、本日3番目になります4番、市民創会、狩俣勝成です。昼食後の眠い時間帯でありますけども、眠気が吹っ飛ぶような質問をしますんで、皆さん、よろしくお願いします。  まず、質問を行う前に一言お礼を申し上げたいと思います。先日の観測史上最多を記録した大雨において、各地で道路が冠水し、一部では車が立ち往生するなどの被害の中、昼夜を問わず対応に当たった職員の皆さん、そして立ち往生した車に閉じ込められた方の救助に当たった警察署、消防、また地域の住民の皆さん、本当にありがとうございました。敬意を表します。私もあわや床下浸水という現場に遭遇いたしまして、職員の皆さんを待ちながら対応に当たりましたけども、ちょうど職員の皆さんが来たときには雨も上がって、水も引いていたんですけど、その夜また大雨の情報がありましたんで、応急措置をお願いしたところ、土のうを積み上げてくれて、またその夜、本当にもうすごい大雨でしたんで、私も夜11時ぐらいに気になって見に行ったところ、土のうが功を奏して、積み上げたぐらいの高さまでは水はあったんですけど、これがもしなかったら本当にもう流れ込んでいって、床下浸水もしくは床上浸水までいったかと思われるぐらいの水の量でした。本当に助かりました。ありがとうございました。  それでは、通告に従いまして一般質問を行います。順番を変えて質問したいと思います。先ほど大雨の件がありましたので、その大雨について、2番目の道路行政についてであります。大雨による道路冠水の状況について、冠水出動箇所は何か所あったかお伺いします。 ◎建設部長(大嶺弘明君)   市民などからの冠水情報で職員が出動した箇所は、平良地区で6か所、城辺地区で2か所、下地地区で1か所、上野地区で1か所、伊良部地区で4か所で、全部で14か所となっております。 ◆狩俣勝成君   このように多くの箇所で冠水が発生した場合、人海戦術では厳しいと思います。聞くところによると、機材は容量の小さいポンプが2台ほどあるとのことですが、大雨に対応できるものではないとのことです。私先日、消防団が使用している送水ポンプを見てきました。送水ポンプですけども、逆に使えば排水もできるということで、調べましたら1分間に1トンの水の量を排出できる、エンジンつきで移動式であるということです。また、ホースも100メートルぐらいまではつなげるということを聞いてきました。そういった機材を備えておく必要があると思いますが、購入予定はないかお伺いします。 ◎建設部長(大嶺弘明君)   機材については、議員ただいまご質問のとおり、ポンプを2台、主管課では持っておりますが、今回の大雨の冠水状況を見ますと、やはり2台では足りないなと痛感しておりますので、ポンプ、そのほかの機材については増やしていきたいと考えております。 ◆狩俣勝成君   特に異常気象が続いていますので、またそういった災害にも備えてくれますように機材の整備をお願いします。  次に、冠水の原因は大雨時の水の流れを確認しないと分からない部分があり、私が立ち会った城辺砂川市営住宅の西側の市道35号線からの民家への浸入は確認できたと思います。この場所は、大雨のたびに冠水し、数年前にも床下浸水し、消防のポンプ車が出動している箇所であります。市民の生命、財産を守る観点から早急な対策が必要と考えられますが、対策は可能かお伺いします。 ◎建設部長(大嶺弘明君)   ご指摘の箇所については、これまでにも冠水が見られましたので、これまでには浸透ますの設置や周辺の土砂、それから枝葉の流入防止などの対策に取り組んできておりますが、今回の大雨の状況を踏まえますと、新たな浸透ますの設置は必要だと感じておりますので、早めに浸透ますを設置するなどの対策を講じていきたいと考えております。 ◆狩俣勝成君   梅雨も明けるとまた晴れ間が続くと思いますけども、今度はまた台風に対しての被害が予想されます。この箇所についてどのぐらいの日数、いつぐらいまでにできるというのが分かっていればお聞きしたいと思います。よろしくお願いします。 ◎建設部長(大嶺弘明君)   いつ頃というのは、明確にはお答えはできませんけれども、浸透ますの設置場所とか、あるいは対策をどういうふうにするかということについて、内部で決めまして、その後早急に対策を講じていきたいと考えております。 ◆狩俣勝成君   ぜひお願いします。やはり地域住民のほうがよく知っていると思いますので、そういったどういうふうにやるとか、そのときにはまた地域住民に相談しながらやっていただければと思います。  次に、そのまま3番目に行きます。宮古島市の防災対策についてであります。先日、自分たちの地域は自分たちで守るを掲げて自主防災組織が認定されました。その組織の役割についてお伺いします。 ◎総務部長(與那覇勝重君)   自主防災組織の役割についてお答えをいたします。  自主防災組織とは、地域の住民が自主的に防災活動を行う組織のことです。日常の活動としまして、防災知識の普及や啓発、防災訓練、防災安全点検、防災資機材の備蓄や点検といった活動に取り組んでおります。役割につきましては、災害時に初期消火、住民の避難誘導、負傷者の救出や救護、情報の収集や伝達、給食や給水活動などを行うこととなっております。 ◆狩俣勝成君   自分たちの地域は自分たちで守る、本当にすごい、大変すばらしいことです。市としても連携して体制の強化に向けて支援を行ってほしいと思います。  そこで、昨今はもう異常気象も伴って、いつどこで災害が発生するか分からない状態です。その災害に備えて行政やほかの団体と連携した、先ほど職務の中に訓練とかありましたので、そういった連携した訓練はできないかお伺いします。 ◎総務部長(與那覇勝重君)   行政や他の団体等と連携した訓練はできないかという質問についてお答えをいたします。  行政と連携した訓練につきましては、平成31年度にトゥリバー地区で開催された沖縄県総合防災訓練に西中自治会自主防災会と川満部落会自主防災会の2団体が参加しております。また、他の団体等と連携した訓練につきましては、下地地域づくり協議会主催の地震津波避難訓練に川満部落会自主防災会、上地自治会自主防災会、与那覇地区自主防災会の3団体が参加していることや、池間島自主防災会は地域住民を巻き込んで独自の防災訓練を行っており、各組織が行政や他の団体等と連携して訓練を行っております。 ◆狩俣勝成君   なぜそういう質問をしたかというと、先ほど質問した大雨時の対応について、ポンプ等の機材がそろっていれば、日頃からその機材を使用して訓練を行い、行政や他の団体、消防団などと連携して訓練を行えばそういった地域内の冠水被害にも対応できるのではないかと思い、質問させていただきました。またこれからも訓練、定期的に行ってもらいたいと思います。  順番少し戻りますけども、1番目の農業行政についてであります。1つ目に、宮古島市緊急優良母牛更新事業の現在の申込み状況についてお伺いします。 ◎農林水産部長(砂川朗君)   緊急優良母牛更新事業について、現在の申込み状況ですが、申込み期限が6月10日となっており、41戸の農家が申請しております。 ◆狩俣勝成君   この事業は、予算が全てに上限40万円を交付した場合、80頭分ですけども、41戸ということは半分ぐらい、少ないと思いますけども、今後申込みを受け付ける予定なのかお伺いします。 ◎農林水産部長(砂川朗君)   予算につきましては、年間80頭導入で組んでおりますので、まだ残りございます。再度農家へ事業内容の周知を行った上で、2回目の申込み受付に向けて準備を進めているところでございます。時期につきましては、8月頃を予定しております。 ◆狩俣勝成君   それでは、80頭分を超えた場合、どのように母牛導入補助決定農家を決めるのか、抽せんなのかとか、その辺をお伺いします。 ◎農林水産部長(砂川朗君)   現在まだ予定頭数といいますか、予算の満額頭数を満たしておりませんので、導入状況を見て、今後そういった優先順位を決めるかどうかということにつきましては検討して、適正な補助金の配分ができるように取り組んでまいります。 ◆狩俣勝成君   まだ決まっていないということなんですけども、農家にとっては申し込んだら確実にできるとか、そういった感じで思っている方もいらっしゃると思いますんで、早急に抽せんなのか順番なのか、そういうのはぜひ決めてほしいと思います。この事業は、肉用牛の生産拡大を図るため、一括交付金を活用して畜産農家を支援し、素牛増産及び売上げ増等に向けて優良母牛の更新を行う事業で、肉用牛の増頭目標である繁殖雌牛6,000頭の達成へ向けても十分取り組んでほしいと思います。  次に、牛白血病、正式名称、牛伝染性リンパ腫についてであります。この牛伝染性リンパ腫は、昆虫、ハエによる吸血、輸血や除角などの出血を伴う処置、医療器具の不適切使用、また感染源として、感染牛の乳汁を子牛が哺乳することや、感染母牛の子宮内や産道で子牛が感染することもあるとのことですが、発症率は2%から5%と低い水準でありますけども、もしこれを発症した場合にどのような対処方法をするのかお伺いします。 ◎農林水産部長(砂川朗君)   牛伝染性リンパ腫、いわゆる牛白血病の発症があった場合の対処方法でございます。いわゆる牛白血病の発生は、年々全国で増加傾向にあります。宮古農業共済組合に確認いたしましたところ、牛伝染性リンパ腫による死亡牛の数は、令和2年度は39頭、令和3年度が36頭となっており、その他の疾病等で死亡した家畜頭数を合わせると、令和2年度の死亡頭数は479頭で8%、令和3年度の死亡頭数は448頭で約8%を占めております。主な発生源として、アブやサシバエなどの吸血昆虫による感染が原因と言われており、効果的なワクチンや治療法がないため、発症が確認された場合は廃棄処分ということになります。また、感染しても多くは無症状とのことですが、経済的な損失も大きいことから、感染対策として牛舎内にハエの侵入を防ぐペルネット、牛の耳に装着するペルタッグなど、そのほかに市が補助事業で実施するハエの発生を抑制する薬剤、シロマジン、サイクラーテを利用するなどの防除対策に努めてもらいたいと思っております。 ◆狩俣勝成君   廃棄処分ということですね、もし発症した場合は。ほとんど発症しないとは聞いていたんですけども、結構いますね。39頭とか、死亡牛の8%ということは、これどんどん何か増えていきそうな気もしますけども、本当に危惧したいと思います。  それでは、緊急優良母牛更新事業や優良繁殖雌牛奨励事業などで島外または県外から導入していると思われますけども、それに対しての対策、水際対策はどのようになっているかお伺いします。 ◎農林水産部長(砂川朗君)   島外からの導入牛に対しての対策についてでございます。牛伝染性リンパ腫の発症と蔓延防止を図るため、島内に感染牛を持ち込ませないよう、JAおきなわ畜産振興センターにおいても県外導入牛については抗体検査など感染対策を行っている他県からの導入を進めており、市の補助事業につきましても同様に感染対策が整っている県外からの導入を当面は行いたいと考えております。 ◆狩俣勝成君   ぜひ徹底してほしいと思います。私の聞いたところによりますと、先ほど他県という話がありましたけども、宮崎県はそういった検査を徹底して輸出しているということなので、ぜひそういうところで進めていければと思います。一度牛舎内で感染牛が確認されると、ほかの牛にも感染し、廃業に追い込まれる可能性もあると思います。水際対策の徹底、吸血昆虫対策、分離飼育等、有効な対策を講じるよう周知をし、市としても支援をお願いしたいと思います。  次に、先ほどから言っていますように先日の大雨の冠水による農作物への被害状況について、あれば被害内容をお伺いします。 ◎農林水産部長(砂川朗君)   被害状況についてということでございますが、西仲佐事地区だというふうにお伺いしておりますのでその件で答弁させていただきます。今回の雨では、ハウス内での浸水について確認されております。施設を所有する農家に聞き取りを行ったところ、直接的には農作物への被害はないとのことでございました。 ◆狩俣勝成君   今お伺いした箇所なんですけども、多分マンゴーの生産農家だと思われますけども、宮古島マンゴーはこれから出荷のピークを迎えます。マンゴーには炭疽病とか、出荷後に発生するケースが見られるということで、出荷先で発症したら宮古島産マンゴーのブランド価値の低下を招くなど大打撃が起きかねませんので、防除対策への支援や浸水への対策をお願いします。  次に、農振地域除外申請についてであります。これは、昨日の我如古三雄議員と、また本日の下地信男議員からも質問がありましたが、私からも確認させてもらいたいのがありますので、質問させていただきます。今宮古島市においても、農業振興地域整備計画の総合見直しが行われていると思います。まず、農振除外できる条件についてお伺いします。 ◎農林水産部長(砂川朗君)   農振除外ができる条件ということでございます。農業振興地域の整備に関する法律第13条第2項におきまして、農業振興地域整備計画の変更のうち農用地区域内の土地を除外するために行う変更は、同条第2項の第1号から第5号までの全ての要件を満たす場合に限りすることができるとされております。第13条第2項の趣旨としましては、まず1つ目に、農用地等以外にすることが必要かつ適当で、農用地区域以外に代替すべき土地がないこと、2つ目に、農業上の効率的かつ総合的な利用に支障を及ぼすおそれがないこと、3つ目に、効率的かつ安定的な農業経営を営む者に対する農用地の利用集積に支障を及ぼすおそれがないこと、4つ目に、土地改良施設の機能に支障を及ぼすおそれがないこと、5つ目に、当該土地が農業に関する公共投資、土地改良施設により得られる効用の確保を図る関連から政令で定める基準に適合しているときとなっております。また、計画の見直しに当たりましては、市町村内の意見聴取として、農業振興地域の整備に関する法律施行令第3条におきまして、市町村は整備計画を定めようとするときは、農業協同組合、土地改良区の意見を聞かなければならないと定められております。また、同施行令第3条第2項におきまして、森林組合からも意見を聞かなければならないと定められております。加えて、同法律施行規則第3条の2において、計画を定めようとするときは農業委員会の意見を聞くものとなっております。このことから、市内の関係機関として森林組合や農業協同組合、土地改良区、農業委員会をはじめ、市内部では関係法令を所管する農村整備課、土地改良法に関することです、文化財を所管する生涯学習振興課、文化財保護法、水道総務課、水道法などに意見照会を行い、関係機関等で権利者が申請地で計画する開発等に支障がないか確認しているところです。計画の見直しにおきましては、法律が定める内容に沿って業務を進めているところであり、最終的には県の同意により見直しが完了となります。 ◆狩俣勝成君   大変難しい農地法という法律に縛られて行っているということです。条件を全て満たさなければ除外することはできないと農振法で定められているのに、なぜ受付から回答まで時間を要したか伺いたいんですけども、先ほど下地信男議員の質問にもありましたようにマンパワー不足ということなので、これに対しては答弁は結構です。  私が聞いたところによりますと、申請から2年以上待たされ、その間連絡もなく、回答が来たら除外不可、これって誰だって怒りますよね。その5つの条件が満たされていない申請者には一報入れて、条件的に厳しいが、ほかの方法でできないか検討してみますくらいは連絡してあげたほうがよかったかなと思います。確かに農振除外ができたとしても、今度は農地の転用手続の際に農地法で転用ができないケースがありますので、関係機関と連携して、例外規定等もあると思いますので、その辺を十分説明し、相談に乗ってあげたほうがよいかと思います。  4つ目に行きます。トゥリバー地区について。これは、昨日砂川和也議員からもサンセットビーチについての質問がありましたが、私はトゥリバー地区全体に関しての質問をしたいと思います。トゥリバー地区には、海浜公園、トゥリバービーチ、管理棟、サンセットビーチなどがあります。現在の管理体制についてお伺いします。 ◎建設部長(大嶺弘明君)   トゥリバー地区の現在の管理体制につきましては、主に委託業務によりまして市のほうで管理を行っております。委託業務の内容といたしましては、トイレ3か所の清掃を週2回、臨港道路の除草を年3回、緑地の除草を年3回、それからビーチの清掃を年5回となっております。また、海水浴シーズンにおきましてはハブクラゲネットの設置、それからビーチ監視員の配置を業者へ委託しております。 ◆狩俣勝成君   では、清掃に関しては委託で大体行われているということですね。サンセットビーチにおいては、何か期間を限定して委託しているということなんですけども、今年度まだ決まっていないという話も聞いていますけども、予定として決まりそうですか。                 (「休憩」の声あり) ○議長(上地廣敏君)   休憩します。                                     (休憩=午後1時59分)  再開します。                                     (再開=午後1時59分) ◎建設部長(大嶺弘明君)   サンセットビーチの監視員の業務につきましては、1回目がうまく契約まで至らなかったんですが、2回目、また公募いたしまして、二、三日前にはもう締め切っている状況にございます。何業者か届いております。 ◆狩俣勝成君   それでは、この地区は宮古島の中心市街地に一番近い人工ビーチで、夕暮れどきには伊良部大橋とサンセットが重なる絶好のポイントが備わった抜群の立地条件です。また、来年、ヒルトン沖縄宮古島リゾートが開業予定で、開業後はトゥリバー地区全体に観光客が増えると予想され、しっかりとした管理体制を構築しなければならないと思います。そこで、指定管理等の計画はないかお伺いします。 ◎建設部長(大嶺弘明君)   現在建設を進めておりますトゥリバー地区内の大型ホテルの開業後の管理体制につきましては、ホテル開業に伴い多くの観光客が同海浜を訪れることが想定されておりますので、市民及び観光客のニーズを的確に捉えながら、質の高いサービスを提供することが求められるものだと考えております。市といたしましては、現在トゥリバー地区全体の管理体制の検討を進めているところでありまして、具体的には令和5年度以降、民間のノウハウを活用しながら、市民サービスの向上と経費の節減を図ることを目的に、トゥリバー地区の海浜及び一部の施設、トイレ、シャワー室を含めたエリアで指定管理者制度の導入を検討しているところでございます。 ◆狩俣勝成君   令和5年度以降の指定管理に向けて調整していくということです。この指定管理に向けて条例つくったり、いろいろなスケジュールがあると思いますけども、もしこのスケジュールが決まっていれば答弁をお願いしたいと思います。 ◎建設部長(大嶺弘明君)   現在指定管理者制度の導入のスケジュールにつきましては、制度を導入した場合のメリット、デメリットを整理した上で、適切な時期に判断し、条例提案等の作業を進めていきたいと考えているところでございます。 ◆狩俣勝成君   ぜひ検討していただいて、人が増えればごみも増えるという感じになってくると思いますので、あの辺一帯、そういったごみの管理もできるような体制で考えていければいいかなと思います。  5番目に行きます。市民行政についてであります。私は、各出張所に行くんですけども、そのときに高齢者の方から不満の意見が多く寄せられていると職員の方から聞かされます。アンケートボックスにも投函されていると思いますが、前の支所機能のほうがよかったとか、また運転免許の自主返納を勧められ、返納したんですけども、大変不便だとか、そういった意見がよく聞かれます。特に城辺出張所においては、4学区の方が訪れるため、高齢者が一番多い地区だと思います。そこで、各出張所の機能を一律ではなくその地区のニーズに合わせて人員配置も含め拡充はできないかお伺いします。 ◎総務部長(與那覇勝重君)   出張所の機能拡充についてお答えをいたします。  旧町村地域に配置されておりました支所については、令和3年度から出張所体制に移行してございます。移行当初は、住民票、戸籍、税関係の証明書交付のみの取扱いとしておりました。しかしながら、地域の団体からの要請や出張所職員を通し、業務縮小により不便を感じている、困っているとの声が届いていましたので、昨年6月に宮古島市出張所設置条例施行規則を改正し、市税納付書の再発行、生活保護証明書等の発行業務、重度心身障害者医療費助成申請書の受け取り、農薬購入補助申請書の受け取り等の本庁担当課へ書類をつなぐ回送業務を追加し、利便性向上に努めてきたところです。今後も出張所職員への聞き取りなどを行い、ニーズの高い業務につきましては業務の追加を検討していきたいと考えております。 ◆狩俣勝成君   業務の追加を検討しているということなので、城辺、上野、下地、伊良部あると思いますけども、各出張所において多分ニーズは違ってくると思いますので、その辺を検討して追加していただければと思います。  その役割についてですけども、私が3月定例会の一般質問で、市県民税の申告を前までは公民館や集会所を回って受付していたと思いますが、これができなくなったのはいつからどのような理由でできなくなったのかを伺ったんですけども、ちゃんとした答えが得られなかったので、自分なりに調べてみました。令和2年度は、城辺地区においては保良公民館を皮切りに日替わりで受付を実施しています。令和3年度は、新型コロナウイルス感染症拡大防止と3密を避けるため、各庁舎で実施しています。そして、今年度、令和4年度は市役所総合庁舎1か所での受付となっています。これ高齢者にとっては大変不便なことだと思いますが、もう一度各公民館や集会所、もしくは各出張所で受付はできないかお伺いします。 ◎総務部長(與那覇勝重君)   市県民税の申告受付を各公民館、集会所でできないかということについてお答えをいたします。  宮古島市の各公民館、集会所の数は約60か所ございます。全ての場所で受付を実施するのは現在の職員数では難しい状況にございます。今後、申告時期における申告受付業務に対応できる職員数の継続的な確保が可能となれば、各出張所の申告受付について検討していきたいと考えております。 ◆狩俣勝成君   本当にもう田舎の高齢者の皆さん大変困っております。会計年度任用職員とか採用してもらって、ぜひ対応に当たってほしいと思います。  市長、高齢者の方が市長にお願いしたいことがたくさんあると思います。でも、なかなかここまで来れないんです。ですから、市長自ら足を運んで地域の高齢者の意見も聞いたほうがよいかと思いますが、これに対して答弁もらえますか。 ◎市長(座喜味一幸君)   コロナの感染が拡大し、市長就任してからなかなか地元にも足しげく通うことができなかった状態でありますけれども、私は市町村合併してから郡部の行政サービスが低下したよということで皆さん方にも訴えてきたわけでございますし、近々敬老会等も行われますから、一応全職員で、地域の敬老会にも全員出て、これまでのご苦労をねぎらい、感謝を申し上げるというようなことで、できるだけ高齢者の皆さんに対する今回の敬老会もしっかりと取り組んでいきたいなと思いますし、また議員がおっしゃる、税金の手続等含めて、農薬の受付から各種サービスを元に戻して、事務文書等の回送等も一応拡大してきたんですが、これからDXの時代を迎えてきますと、ある意味では実務的なことはコンピューターに任せて、現場でもっともっと近い、お年寄り、地域の声を拾い上げていくというような行政サービスにぜひとも広げていきたいなというふうに思います。議員がおっしゃる地域との意見交換、しっかりと今後は取り組んでいきたいなと思います。 ◆狩俣勝成君   本当に皆さん田舎では待ち望んでおりますので、ぜひ来ていただいて、いろんな議論をしていただきたいと思います。  6番目の環境行政についてであります。飼い犬の各種届出について、近年の飼い犬登録数についてお伺いします。 ◎環境衛生局長(下地睦子君)   本市の飼い犬について、登録件数ですけれども、令和元年度に2,928頭、令和2年度に3,034頭、令和3年度に3,001頭となっております。 ◆狩俣勝成君   また、飼い犬が死亡した場合でも市に届出が必要だと思いますが、近年の死亡届出数についてお伺いします。 ◎環境衛生局長(下地睦子君)   飼い犬の死亡届出数ですが、令和元年度、131件、令和2年度に202件、令和3年度に257件となっております。 ◆狩俣勝成君   飼い主には狂犬病予防注射の接種が義務づけられています。それを管理する上で大切なのは、飼い犬の実態に即した登録数をより正確に把握し、まだ狂犬病の予防接種を受けていない飼い主には予防接種を受けるよう通知することだと思います。また、死亡届も正確な登録数を把握するためにも必要だと思いますが、現在宮古島市にはペット葬斎業者が私の知っているところによりますと1社ございます。飼い主にペット葬の利用を促進し、業者に死亡届の提出を委託するのも一つの手だと思いますが、当局の見解をお伺いします。 ◎環境衛生局長(下地睦子君)   本市においては、産廃処理業者による火葬及び民間事業者1社がペット葬を行っていると伺っております。ペットが死亡した場合、衛生的にも火葬するのが望ましいと考えておりますので、市民から問合せがあった際は適切に案内してまいりたいと思っております。 ◆狩俣勝成君   そこで、狂犬病の予防接種を受けた飼い主に対しても火葬費用の一部を補助できないかお伺いします。 ◎環境衛生局長(下地睦子君)   狂犬病の予防接種をしている犬に限定するなどしてのペット葬に対する補助金は出せないかというご質問ですけれども、この補助については対象や条件などの整理も含めまして県内の他自治体の状況も参考に検討してまいりたいと思います。 ◆狩俣勝成君   火葬を進めていくのも大事なんですけども、中には自分の土地に埋めたりする方もいると聞いております。そこで異臭が出たり、いろんなまた公害が発生すると思います。また、悪い方はどこかに不法投棄している方もいると思いますので、そういうのをなくすためにも火葬を進めていってもらいたいと思います。1社ある業者にお伺いしたところ、あることがきっかけでこれ始めたそうです。これは、市民から、家族同然のように飼っていたペットが亡くなったので、宮古島市に相談したところ、燃やせるごみの日に指定袋に入れ、収集場所に出すか、透明袋に入れ、クリーンセンターへ自己搬入するかのどちらかですと言われたということで、もう大変ショックを受けたとの相談が相次いだということです。この業者は、もともと葬儀社だったので、ノウハウはありましたので、移動火葬車両を購入し、営業しているとのことですが、事業性としては大きな利益は望めないが、必要性を感じている方が非常に多いことを思うとマイナスにならない以上は続けていきたいとのことでした。  ここで、この業者から私に対してペット葬斎業への思いと展望という感じで文書をいただいておりますので、読み上げたいと思います。「核家族化が進み続けた近年では、独り暮らしや少人数の家族が増え続け、その境遇による心理的影響も重なり、家族の一員としてペットを飼う家庭も増えてきたようです。全国的にペット葬儀が増えた背景には、そういう事情が深く影響しているのだと思われます。そして、沖縄本島でも同じような状況がかなり浸透しています。しかし、宮古島においての現状は、ペット葬斎専門業者はまだなく、死んだペットの処理方法はほとんど清掃センターで生ごみとして処理されているようです。ただ、個人で土地を所有している人はその土地に埋葬している方も多いようです。また、一部の人は産廃業者に依頼して焼却処理をしているようですが、専門業者のように丁寧に扱ってくれるわけではなく、あくまでも物扱いでの対応のようです。家族のように暮らしてきたペットの最期がこのような方法で処理されるということで耐え難い気持ちを持たれる飼い主の中には宅配業者を利用したり、自分で持ち込んだりして、沖縄本島にあるペット葬斎専門業者へ火葬や供養を依頼している人もいるようで、最近徐々に増えてきているようです。以上の理由等から、宮古島においてのペット葬斎専門業者が必要不可欠ではないかと感じずにはおられません」ということで、それで営業しております。ですから、これを踏まえ、これから需要も増えてくると思いますので、市としての対応を検討していただきたいと思います。  これで一応一通り自分の質問は終わりましたけども、私見を述べて終わりたいと思います。長引く新型コロナウイルス感染拡大により、いろんな分野に影響を及ぼしておりますが、これは人のやる気も何か奪っているような感じがします。蔓延当初は、2年前ですか、新型コロナに負けるなというキャッチフレーズでやっていたんですけども、最近はどうもコロナに負けているような気がします。これは私も含めて、いろんな団体の役員をしておりますけども、行事やイベントを開催するときに、コロナだからしようがないというのが最初に出てくることもあります。スポーツ分野においても、アスリートの皆さんがもうやる気をなくしていると。もう競技もできない。2年ぐらいやっていないもんですから、なかなかモチベーションも上がらないという話も聞いております。これは、仕事においても言えるかなと思います。コロナのせいにしたら少し楽になるとか、そういった楽を経験して何か人が苦労を、もっと汗をかいて動くということができなくなってきているかなと感じておりますので、ぜひもう一度、今年から、あしたでもいいんですけども、本当にいろんなことに、最初からやらないんではなくて、これからは最初はやってみようということでみんなで盛り上げて、最終的にはまた蔓延が続いたらこれやめるのもいいんですけど、最初からやめるんではなくて、いろんなものにチャレンジして、宮古島をもっともっと盛り上げていってほしいと思います。  では、これをもちまして私の6月の一般質問を終わります。ありがとうございました。 ○議長(上地廣敏君)   これで狩俣勝成君の質問は終了しました。 ◆平良和彦君   一般質問2日目、4番目になります議員番号13番の平良和彦でございます。通告に従いまして、一般質問を行いますが、いつものとおり市民の目線に立ちまして意見を述べたいと思っております。それで、答弁のほうは市民に分かりやすいご説明を、また誠意あるご答弁をお願いしたいと思っております。また、質問のほうは最初一括で質問を行いまして、再質問は一問一答方式で行いたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。  それでは最初に、市長の政治姿勢についてでございます。宮古島市の行財政改革についてですが、座喜味一幸市長は市長に就任して約1年と5か月がたっております。今現在、宮古島市第二次行財政改革大綱と、宮古島市第三次集中改革プラン、そして中期財政計画等が継続的に作成されていないのかなと思っております。行政として、毎年行財政改革大綱や集中改革プランを基にこれまでの取組を検証、また行財政改革の必要性、また第二次行財政改革大綱の見直しを行って、市長を本部長とする行財政改革推進本部において全庁体制で行財政改革に取り組むものだと私は考えております。市長は、これまで公共施設の整理、統合、普通交付税の特例措置終了後の財政運営や、また少子化の進展、高度情報化など、自治会を取り巻く環境の変化、また多様化による行政需要へ対応をしていくための行財政運営の在り方をどのように考えているのかお聞かせください。  まず、それについて1つ目に、行財政改革について、これまでの言わば1年5か月の間の取組と成果があればお聞かせください。  次に、今後の宮古島市の持続的な発展、これは第二次行財政改革大綱のほうから引用してきたんですけども、に向けての行財政改革への取組をお聞かせいただきたいと思っております。  2つ目に、宮古島市政策参与についてでございますが、宮古島市にはお二人の政策参与がおります。1人は池間作一さん、もう一人が新里聰さんのお二人がおります。市民からよく聞かれるんですが、この政策参与の仕事、業務の内容は何かというふうな質問を聞かれますので、ぜひともこのお二人の業務の内容とこれまでの成果があれば成果についてお伺いします。  2番目に、今後の取組についてお伺いをいたします。  続きまして、宮古島市の安全安心についてでございます。昨年10月から発生している自動販売機荒らしは、犯人のほうが検挙されない悩ましい事件であります。被害台数も未遂を含めまして50台以上というふうに報道されております。被害に遭った場所も、市の熱帯植物園、また狩俣の西の浜、新城海岸、砂山ビーチなど観光地、またゴルフ場、学校内の自動販売機も荒らされているというふうに聞いております。宮古島全体を荒らしているような形になっておりますが、この事件、ネットを通して全国的なニュースとして報道されておりますし、宮古島の観光地としてのイメージが、また治安の悪い島だなと言われるのではないかと私は危惧しております。ここ宮古島、自然が多く、海、空が澄んで、これまでもすばらしい観光地として世界に認められております。しかし、今回のこういった事件でイメージがダウンするのではないかというふうな考えを持っております。これから宮古島を安全、安心な島にするためにも、宮古島警察署の皆さんも頑張っていると思います。この皆さんと連携し、迅速な事件の解決に向けて、最近であれば必要不可欠な防犯カメラの内容を警察のほうに情報提供できるのか、またスムーズにできているのかをお伺いいたします。  その中で、聞くところによりますと、防犯カメラのほうはもう5年たっておりまして、古くなっているというふうに聞いております。ですから、ぜひとも犯罪を防ぐために高性能防犯カメラ等を導入して、犯罪の抑止や早期解決につながると私は思いますので、防犯カメラを導入できるのか当局にお伺いいたします。  続きまして、農業行政についてですが、これは先ほどから同僚議員の下地信男議員とか前里光健議員とかもいろいろ、不利性解消事業という質問とかもしておりましたが、私のほうも、これは置いておきまして、長雨により伊良部地区の収穫が大幅に遅延しております。その影響を受けて、次期の株出しのほうが、生育期間が短いために生産性が低下すると私は考えております。それと、農業生産資材、特に肥料など、これを流動材と言っておりますが、この前3会派でJAのほうに伺いまして、話合いをしてきました。その中でもやはりJAの課長の方が、肥料が2,800円のものが1,000円ぐらい上がるだろうというふうな、これはもうかなり高騰しますよという話をしておりました。約30%ぐらい高くなるというふうに予測しているそうでございます。本当に今物価が上がっているんですが、まだこれからも上がりそうな、また長期になりそうな雰囲気でございますが、農業生産者に対して、最近の気候変動等による生産性の低下や、また社会情勢による農業関連の生産飼料の高騰が大きな課題となっていると私は思っております。これに市の当局はどのような対策を考えているのかお伺いいたします。  続きまして、六次産業についてですが、市長は就任以来、六次産業化により農水産の価格向上や地産地消を推進しておりますが、また宮古島市六次産業化・地産地消支援事業、加工機材の導入補助事業も募集をしているところでございます。これまでの市長の取組と進捗状況をお聞かせください。  2番目に、六次産業化、地産地消に取り組むことにより、生産者の所得向上をどのくらい見込んでいるのかをお聞かせください。  続きまして、道路行政についてでございますが、県道78号線、通称城辺線の片側2車線の延長についてでございます。これも私も何度か質問しておりますが、4回ほど行っておりますが、郡農協前交差点から中休給油所の野原越交差点までの延長を行えないのかお伺いしたいと思っております。前回の回答は、現在の通行状況及び将来の土地利用や地域開発、それから交通需要から動向を踏まえる必要があることから、今後の検討課題ですよという答弁を行っておりました。最近は、県道78号線、この周辺にも10世帯以上の大きなアパートとか、また野原越のほうには新たな保育所等が建設されております。また、少し離れておりますが、城辺線を使うであろうサンエー宮古島シティ、そこも完成しておりますし、もう少しで開店という、準備をされているかと思っております。それから、食事をする店舗、また宿泊施設等も城辺線沿いにありますし、この城辺線には生コンの会社とか、また採石場とかいろいろありまして、この城辺線は大型トラック、大型ダンプと大型ミキサー車が往来する県道でもあります。観光のレンタカーとか大型ダンプカーが擦れ違うときにかなり危険な細い道路だなと、昔は大きかったかもしれませんが、今となれば狭い道路なのかなと感じておりますので、ぜひとも片側2車線を延長できないのかお伺いいたします。  続きまして、大雨による道路の冠水時の対策についてお伺いいたします。先ほども気候変動というふうな言葉使いましたが、本当に最近の大雨は異常なぐらい、急に降ったり、またやんだり、今日もそうでしたが、大雨が本当にいつ降るのか分からないような状況でございます。宮古島地方気象台のほうで、新聞等で見ますと、5月に過去最多を更新していると、また平年の3倍の記録をしておりますよというふうな情報がありました。また、数年前には50年に1度という大雨が降っておりましたが、1度でなく2度も降っております。この宮古島全体で多くの冠水被害が出ていると思いますが、先ほど狩俣勝成議員のほうの質問では、宮古島全体では14か所で冠水の被害を受けているというふうな話を聞いておりますが、この14か所も多分頻繁に冠水する箇所かなと私は思っております。たまたまエレベーターで、多分道路関係の若い職員かなと思いますが、今からばっしらいんのほうの冠水を見に行くと、その後また伊良部島に行くんだよという話をしておられました。ばっしらいんのほうに行って、その後また伊良部島に行くとなると、これは30分以上時間は要すると考えられます。ですから、そういう時間を無駄にしないように、頻繁に冠水する箇所にはカメラを設置して、現場の状況を把握して迅速に対応をすると。そのことによって、現場にわざわざ行って、見て、戻って対応するんではなくて、最初からもうカメラで状況を見ておいて、迅速に住民や、また観光客レンタカーに対応すると、そういった安全対策を講じることはできないのか。  また、冠水時の警告の方法、サイネージやスマートフォンへの情報発信等を検討することはできないのかお伺いいたします。  次に、観光行政についてでございますが、国が6月10日より外国人観光客受入れを再開しました。条件としましては、ツアーの観光で添乗員が一緒であるということでございます。そのうちに空路のみならず海路、航路のほうからクルーズ船などがまた一気に急増するのも考えられると私は思っております。報道等では、観光客の増加比を前年度とかいうふうに言っておりますが、私としてはコロナ禍になってからの比較ではなくて、コロナ禍もだんだん収まっていくと思っておりますので、コロナ禍前の観光客入域数と比較しながら、それに向けて対応したほうがいいのかなと思っております。そして、経済もV字回復するような取組をすべきではないかなと思っております。そういうことを含めまして、宮古島市の外国人観光客受入れの再開による水際対策等はどのようになっているのかお伺いいたします。  以上をもちまして1回目の質問終わります。よろしくお願いいたします。 ◎総務部長(與那覇勝重君)   宮古島市行財政改革について、これまでの取組と成果についてお答えをいたします。  行財政改革につきましては、これまで基本方針である宮古島市行財政改革大綱、実施計画である宮古島市集中改革プランを策定し、取り組んでまいりました。主な取組としまして、職員定数の削減や組織機構の見直し、市税や国民健康保険税の徴収率の向上、公共施設への指定管理制度の導入などを実施してまいりました。成果としましては、第三次集中改革プランで取り組んだ46項目中37項目、約8割が計画達成をしており、一定の成果を上げることができたものと考えております。引き続き職員定数の削減や組織機構の見直し、公共施設総合管理計画に基づく公共施設の有効活用等を図りまして、人件費や物件費の抑制に努めているところでございます。  続きまして、今後の宮古島市の持続的な発展に向けての取組についてお答えをいたします。行財政改革大綱及び集中改革プランは、計画期間が令和2年度までとなっており、次期大綱の策定に向けて取組項目を選定するため、課題の洗い出し作業を進めているところでございます。行財政改革は、平成17年度から行革大綱・集中改革プランを策定し、取り組んでまいりました。策定当時は、合併直後で個別の計画がなかったこともあり、行革大綱等で網羅的に様々な取組を行ってまいりましたが、現在は宮古島市公共施設等総合管理計画や宮古島市情報化推進計画等の個別の計画が策定されており、行革大綱と取組内容が重複する計画が多々あるため、方針や取組項目の決定に時間を要しているところであります。新たな大綱につきましては、今年度中の策定を目指していきたいと考えております。  次に、宮古島市政策参与について、業務の内容とこれまでの成果についてお答えをいたします。宮古島市政策参与の設置は、宮古島市の市政全般における重要課題の解決促進を目的に、平成28年度より実施しており、現在は池間作一氏と新里聰氏の2名を政策参与として委嘱しております。池間参与においては、令和3年9月からの委嘱で、主に伊良部地区の都市計画区域編入や新たなまちづくりに向けた地元との連携強化、伊良部地区の地域振興に関すること、公共施設の跡地利用に関すること等が主な業務内容となっております。新里参与におきましては、令和4年4月からの委嘱で、六次産業化の推進に向けたネットワークの構築、城辺、上野、下地の地域振興に関すること、公共施設の跡地利用に関することを主な業務内容としてございます。成果としましては、それぞれの業務内容に関することをはじめ、幅広い意見を市民の皆様から聞いた上で、担当部署や市長に助言、提言を行ってございます。  次に、政策参与の今後の取組についてお答えをいたします。引き続き現在の特命事項に取り組んでいただきつつ、説明会や会合への参加など、これまで以上に積極的に活動していただきたいと考えております。 ◎市民生活部長(友利毅彦君)   宮古島市の安全安心について、高性能防犯カメラ等を導入することについてのご質問にお答えいたします。  現在宮古島市に設置されている防犯カメラは、平成28年度に沖縄振興特別推進交付金事業を活用して14基、平成29年度に沖縄安全対策事業費補助金を活用して30基、合計で25か所44基が設置されております。平良和彦議員からもご指摘がありましたが、現在の防犯カメラは設置されてから年月が経過しております。そこで、機種の変更、増設を検討しているところであります。防犯カメラは、犯罪の未然防止や犯罪捜査への貢献は極めて有効と考えますので、市民の安全、安心の向上には防犯カメラの拡充が必要と考えており、財源確保に努め、対応したいと考えております。 ◎農林水産部長(砂川朗君)   農業行政について3点ほどご質問いただいております。まず、長雨によって収穫作業が遅れている宮古製糖株式会社伊良部工場の今後の対策ということでございます。収穫作業の遅れにより、予定していた株出しの管理作業を行うことが厳しい農家も出てくると思われます。市といたしましては、株出し予定の圃場を夏植えの新植への転換をお願いし、夏植えをする農家に対し、プランターでの作業委託に対する補助の積極的な活用を促してまいりたいというふうに考えております。そのほか、宮古地区さとうきび糖業振興会が事業主体となっておりますさとうきび生産性向上緊急支援事業によりまして、砕土、心土破砕に対する補助事業を予定しております。  次に、日照不足による農作物への対応はということでございます。日照不足により、農作物によっては被害が生じることを危惧しております。市といたしましては、直接的な支援制度はございませんが、令和4年度より新たに収入保険加入推進補助金を創設しておりますので、農家への積極的な加入を促し、財産を守っていただくということで進めておりますので、ぜひ活用していただきたいと思っております。また、次期作に向けた農薬、肥料の購入等の支援も進めてまいります。  次に、3点目に関連しますが、生産資材の高騰対策と日照不足等、長雨等の影響による対策でございます。社会情勢の変化や原材料価格の高騰など、農作物の安定供給に欠かせない肥料や農薬の価格上昇により生産コストの上昇が危惧されているほか、長雨や日照不足の影響により農作物への今後の影響も懸念されるなど、新たな支援策の検討が必要な局面にあると考えております。農作物の生産コストの上昇は、生産農家の経営に大きな負担と考えており、コスト上昇に伴う農作物の価格上昇による市民負担も懸念されているところでございます。このことから、国や県の動向も注視しながら、価格上昇分の一定の支援を軸として、既存の農薬、肥料の補助制度とはすみ分けを行った新たな支援制度の創設を検討しているところでございます。農林水産業のさらなる振興については、令和4年度当初予算に計上されております各種事業の補助率維持に向け、農家からの需要を的確に捉えながら、予算不足が生じた際には補正予算での提案も視野に入れるなど、財政当局と調整しながら取り組んでまいりたいと考えております。また、国や県の動向を注視しながら、現在の生産コスト上昇に伴う農家負担に対し、新たな支援制度として国や県へ提案していきたいと考えております。 ◎建設部長(大嶺弘明君)   それでは、ご質問のあった2点についてお答えいたします。  道路行政について、まず県道78号線の延長についてでございます。議員ご質問の県道78号線は、議員ご指摘のとおり、交通量の増加や環境の変化等が見られることについては認識しておりますが、この県道78号線を管理しております沖縄県宮古土木事務所に問い合わせたところ、当区間については現在道路拡幅工事の予定はないとのことでございます。  次に、同じく道路行政の2号、大雨による道路の冠水時の対策について、カメラを設置できないかということについてお答えいたします。議員ご質問のとおり、カメラを設置した場合においては市民や観光客に対しまして迅速な対応ができるものと思いますが、設置している他の自治体の事例も参考にしながら今後検討していきたいと思います。 ◎観光商工スポーツ部長(上地成人君)   本市では、平成29年度以降、クルーズ船による入域観光客数が増加をし、島内の観光産業や運送業においては経済効果が見られました。その一方で、クルーズ船寄港時には4,000人を超える乗客が一度に来島することもあり、バス、タクシーの2次交通や商業施設等において混雑が起きるなど、市民生活に負荷が生じておりました。今後の航空機やクルーズ船で来島する観光客の受入れ態勢につきましては、バス、タクシー会社等、関係機関と現在協議を進めております。また、各観光地への観光コースの分散や時間配分等及びマナーの啓発等についてしっかりと協議を行い、市民生活に負荷が生じないよう努めてまいります。 ◎産業振興局長(宮國範夫君)   六次産業について2点ほど質問がございました。まず、1点目のこれまでの取組と進捗状況についてお答えいたします。六次産業化については、令和3年度より産業振興局において取組を進めてまいりました。まずは、生産から流通、消費までの全体的な状況を把握するため、流通、加工に関する基礎調査を実施しました。調査の結果として、市民や観光客などの食料の多くを地域外から調達しており、地域経済の流出につながっている現状を把握することができました。また、販売や飲食に携わる事業者の方は、地元産の食材を求めており、地産地消を推進する意義や可能性を確認することもできました。また、具体的な取組といたしましては、学校給食に地産食材を提供する試みとして、マンゴーやマグロなどの提供に関する実証を支援いたしました。JAおきなわファーマーズマーケットみやこ「あたらす市場」の取組では、マンゴーなどの地元農産物を1次加工、保管することで安定的な供給が可能であることが確認できたほか、伊良部漁業協同組合の取組では、衛生管理の基準が厳しい学校給食に食材を提供するため、衛生管理の技術向上を支援した結果、加工、冷凍したマグロの提供を実現することができました。今年度の取組といたしましては、昨年度の調査事業や実証事業の結果を踏まえ、取組を本格化するため、一括交付金を活用して地産地消による地域内経済循環システム構築事業を開始したほか、加工関連の設備導入を支援する六次産業化・地産地消支援事業、昨年度に引き続き学校給食などへの地産食材提供を目指し、農林水産物流通・加工実証事業を進めてまいります。  2点目の六次産業化、地産地消に取り組むことにより生産者などの所得向上をどのぐらい見込んでいるかのご質問にお答えいたします。先ほども答弁しましたとおり、令和3年度の基礎調査の結果、多くの食料を地域外から調達しており、それに伴って地域経済の流出が生じていることが分かりました。地域の経済は、生産から分配、分配から支出、支出から生産の循環によって成り立っていますが、支出における地域外への経済流出を小さくすることで、生産や分配に波及し、分配、つまり市民所得が上がっていくことになります。食料、食材の地域外からの調達は、地域経済の流出の要因となっております。食料の地産地消を進めることで市民所得の向上につながることが期待されておりますが、一方で、具体的にどれだけの所得向上をもたらすかについては、地域経済全体における生産、分配、支出の調査、分析を行い、経済流出を防ぐ計画を立てることで経済波及効果を試算する必要があります。そこで、今年度から実施する地産地消による地域内経済循環システム構築事業の中の一つの事業として、経済循環や産業構造の分析を行うこととしております。今年度の取組の成果として、食料の地産地消による経済波及効果や所得効果なども算出できるツールが開発される見込みでございます。                 (「休憩」の声あり) ○議長(上地廣敏君)   休憩します。                                     (休憩=午後2時58分)  再開します。                                     (再開=午後2時58分)
    ◆平良和彦君   行財政改革についてでございますけども、今総務部長が答えておりましたが、たしか今第二次行財政改革大綱と第三次集中改革プランがもう切れているんです、実際、いるというふうに思います。あと財政の中期財政計画、これも切れているかと思います。これはどうですか。 ◎総務部長(與那覇勝重君)   宮古島市の財政計画についてのご質問がございました。宮古島市中期財政計画は、令和2年度で終了しておりますが、令和3年度から令和12年度までの10年間、宮古島市長期財政ビジョンを令和2年度に策定しております。決算状況や将来予算を検証して、状況に応じて改定を進めてまいりたいと思っております。 ◆平良和彦君   今総務部長のほうで中期財政計画は令和3年度からつくられていると、令和3年度から令和12年度ですか、つくられていると言っておりますが、私調べたんですけど、どこに載っているのか見えなかったんですけど。 ◎総務部長(與那覇勝重君)   中期ではなくて長期財政計画、令和3年度から令和12年度までの長期財政計画としてホームページに掲載してございます。 ◆平良和彦君   失礼しました。私のほうが見落としておりました。後で確認したいと思っております。  やはり行政はこういった行財政改革、しっかりしないとこの先、目先だけではなくて、これ5年とか、今長期と言っていますので、令和12年度まで10年の財政計画を立てておりますが、石垣島のほうにも聞いたんですが、石垣島のほうは行財政改革の担当課ではなくて係があるそうなんです。宮古島市は、今どういうふうな形になっておりますか。 ◎総務部長(與那覇勝重君)   係は、総務課行政管理係の中で担当としております。1名担当がおります。 ◆平良和彦君   やはりこういう大事なものはしっかりと係を置いて、全体が見えるようにやっていただきたいと私は思っております。配置されているということで安心しております。  何が言いたいかと申しますと、今定例会で久貝美奈子議員も言っておりましたが、専門職員が29名ですか、足りないと。また、農政課のほうも担当不足で、前年は1人減だったというふうな話等が出ております。こういった行財政改革をしっかりとすることによって、そういったものを外から見てしっかりと補えると思っております。足りないということは、市民に不利益を与えるものだと私は思っておりますので、ここはしっかりやっていただきたいと思っております。  それで、今行財政改革の大綱と集中改革プランを作成すると。それで、今年度には完成できるというふうに話しておりますので、これはどこまでできていて、市長はどこまで把握しているのか、常に市長とは話合いを持っているのか、お聞かせください。 ◎総務部長(與那覇勝重君)   今のところ7月から職員向けに業務改善提案の募集を行い、実際に市民と接している、現場で感じていることを、現場の声を積極的に吸い上げて、課題を集めて、この中から選定していきたいというふうに考えております。市長に対しましてはこれからの報告になりますので、市長のほうは存じ上げていないと思います。 ◆平良和彦君   それでは、7月からという話でございます。これから課題とかをいろいろ集めていくと思いますが、これ見ますと40項目とかいろいろあるんです。そういうのを1年1年見直しながら、議論しながら、宮古島市の発展のためにご尽力していただきたいなと思っております。これは責めるという意味ではなくて、やはりこれは大事だよというのを市民にも知ってもらいたいなということで今話しているところでございます。今年度に完成するということでございますので、期間も短いですので、しっかりと頑張って取り組んでいただきたいなと思っております。  それで次に、政策参与の件なんですけども、宮古島市政策参与設置規程のほうで勤務条件がありまして、政策参与の勤務日数は月のうち16日以内とし、勤務する日及び勤務時間は市長が別で定めるというふうにありますが、どのような勤務形態になっているのか、また働く時間帯とか教えていただければと思っております。 ◎総務部長(與那覇勝重君)   政策参与の勤務形態についてお答えをいたします。  平良和彦議員おっしゃったとおり、原則月16日以内となってございます。日当としましては、1日1万5,000円となってございます。お二人の勤務形態でございますが、お二人とも週3回の勤務となっておりまして、池間作一参与が月、水、金です。あとは新里聰参与が月、火、木と。この曜日に出ていただいて、8時半から5時15分までの勤務となってございます。 ◆平良和彦君   続きまして、農業行政についてでございますけれども、農家の皆さんは確かに大変な時期を迎えているなと思っております。こういうふうな厳しい、資材が高騰して、また肥料、そういったものが高くなると収入も減るし、またやる気もうせるのかなと思っております。一番気にしているのは、高齢者が多いもんですから、やる気が落ちて農業から離れたらどうしようかなという危惧をしております。そういう方をしっかりと守っていくのが行政なのかなと思っておりますので、皆さんには頑張っていただきたいと。私も頑張りますので、一緒に頑張っていきましょう。  ネットで見たんですけども、農林漁業セーフティネット資金というのがあって、これを見ると、条件があるんですけど、認定農業者とか認定新規就農者とか、そういった方がこういった資金を活用できると。融資限度額は600万円で、返済期間が15年と。いろいろ調べてみますとそういったものがあるんです。肥料のコスト低減というのも農林水産省がしっかり調べてありまして、これを見ますと、購入先の見直し、要は肥料の購入先によっては2倍から3倍変わってくるそうなんです。ですから、行政がやるのもどうかと思うんですけども、そういうのを勉強しながら、農協と相談しながらやっていくことによって、安い、また農家に負担のかからない資材が購入できるのかなと。また、肥料の集約とか共同購入、多く買えば安くなると、そういった方式もあるよというふうに言っております。もう一つ、最近地力がないと。昔は反収8トンできたサトウキビも今は6トン切るよというふうな状況になっていると、私も製糖工場から聞いてびっくりしておりますが、最初そういった土づくりからしっかりやっていけば、肥料、クロタラリアとか、そういった緑肥をしっかり植え付けていけば、またこういった肥料も少なくて済むよというふうな感じでできるのかなと思ったりしております。今までどおりできなければ少し戻って、昔はじかに手で、また自分の家畜のふんを畑に持っていったりとか実際やっていたんですが、最近はそういうのもやらなくなって、地力が落ちている原因かなと感じておりますので、まずはそういったものも声をかけ合ってやれば何とか、微々たるものかもしれませんが、少しは楽になっていくのかなと思っています。これは、自分のただの意見でございます。  少し休憩していいですか。 ○議長(上地廣敏君)   休憩します。                                     (休憩=午後3時13分)  再開します。                                     (再開=午後3時13分) ◆平良和彦君   大雨による道路の冠水時の対策なんですけども、観光客の皆さんを見ますとやはりペーパードライバーが多いのかなというのを感じております。今若い皆さんは、スマホを片手に常におりますので、先ほど言ったように冠水時の警告方法、これはスマホを使ってぜひともやってもらいたいなというふうに、お願いをしたいなと思っております。宮古島もデジタル化を推進するというふうに言っておりますので、これと一緒にやればできるんではないかなと思いますが、建設部長、一言よろしくお願いします。 ◎建設部長(大嶺弘明君)   大変貴重な提案であると受け止めております。そこで、冠水時の警告方法としましては、宮古島市公式LINEなどのSNSを利用することができないかどうかということも議論している中でありましたので、今議員が提案しておりますスマホなどの活用についても十分議論していきたいと、検討していきたいと考えております。 ◆平良和彦君   デジタル化でございますので、一緒にぜひとも安全、安心な宮古島にしていただきたいなと思っております。  また、戻ることになると思いますが、市長、先ほど言ったように宮古島市の安全、安心の島で自動販売機荒らしが止まらないです。それを何とか、市長一人ではどうしようもないと思うんですが、何か皆さんに一言、見かけた方は警察署に通報するようにとか、そういう何か呼びかけを、市長、できませんか。よろしくお願いします。 ◎市長(座喜味一幸君)   市民生活部のほうで、建設部との連携で、防犯カメラの設置をどんどん増やすようにしております。特に交通安全等の件だとか、主要な交差点とか、どんどん警察署と連携して増やしておりますが、今ごみの不法投棄等についてもこれまでやった経緯があります。そういう意味では、少し防犯カメラのシフトをちょっと濃くしていかんといかんのかなと思っております。宮古島警察署もなかなか、防犯カメラの映像等がなくて市民に声をかけているという状況でありますから、これはもう少し総合的に効果的に検討していく、安全、安心の島というのをやはり担保していかないといかんと思いますんで、また議員からの提案等もいただきながら取り組んでまいります。 ◆平良和彦君   市長、力強いお言葉ありがとうございます。  それでは、今日の議員番号13番、平良和彦の質問はこれで終わりたいと思います。ありがとうございました。 ○議長(上地廣敏君)   これで平良和彦君の質問は終了いたしました。  しばらく休憩し、3時35分から再開したいと思います。  休憩します。                                     (休憩=午後3時18分)  再開します。                                     (再開=午後3時35分)  本日の会議時間は、議事の都合によりこれを延長します。  休憩前に引き続き一般質問を行います。  順次質問の発言を許します。 ◆下地信広君   本日のトリを務めさせていただきます、自民党、保守宮古未来会の下地信広でございます。質問事項が多岐にわたっておりますので、早速質問させていただきたいと思います。  まずは、順番を変えます。最初に福祉行政についてお伺いしたいと思っております。今日本の高齢者の人口、高齢者といいますと65歳からでございますが、一昨年が3,617万人です。去年が3,640万人ですので、1年間で23万人増えたことになります。なぜこのような話をするかといいますと、高齢者の増加と、認知症というのは比例します。今日本は、あと3か年、2025年で65歳以上の5名に1人が認知症になると言われております。WHO、世界保健機関、これの発表によりますと世界では3秒間に1人は認知症になっていると、大変怖いデータが出ているわけですので、そういった部分で、あと3年で5人に1人ですので、我々も人ごとではないということで、宮古島市の情勢を調べてみたいなと思っております。  それでは、宮古島市のおととしの65歳の人口、そして去年の65歳の人口、どれぐらい差があったのかお伺いしたいと思います。よろしくお願いします。 ◎福祉部長(仲宗根美佐子君)   宮古島市の高齢者の人口についてお答えしたいと思います。  2020年と2021年の高齢者の人口の差でございます。各年度の年度末、3月31日付の人数でお答えしたいと思います。令和2年3月31日付の高齢者人口は1万4,287人、令和3年3月31日付の高齢者人口は1万4,684人となっており、その差は397人の増となっております。 ◆下地信広君   それでは、認知症対策についてお伺いしますけど、認知症のケアパスは作成されているかどうかお伺いいたします。 ◎福祉部長(仲宗根美佐子君)   認知症ケアパスについてお答えしたいと思います。  認知症ケアパスは、認知症の容体に合わせ、いつ、どこで、どのような医療、介護サービスなどを利用することができるのか、あらかじめ当事者やその家族に提示することを目的に、平成24年に国が策定した認知症施策推進5か年計画、通称オレンジプランにおいて位置づけられております。令和元年においては、全市町村に作成が求められているところです。宮古島市においては、令和2年度より認知症ケアパスを作成しており、市内各医療機関、福祉関係機関、市役所等で配布を行っております。令和3年度には、市内全郵便局、各金融機関、スーパー、図書館など、市民の皆様の目に留まる場所への配布を行っております。 ◆下地信広君   それでは次、認知症者の数なんですが、これは高齢者の日常自立度判定基準、ランク2でよろしいですので、お答えください。 ◎福祉部長(仲宗根美佐子君)   宮古島市の認知症者の数をお答えしたいと思います。  すみません、ランク2からとさっきおっしゃいましたが、自立以外のランク1以上で申したいと思います。よろしいでしょうか。沖縄県が令和3年8月に取りまとめました要介護認定を受けている人の認知症高齢者の日常生活自立度調査結果についてお答えしたいと思います。宮古島市の65歳以上要介護認定者、これは令和3年3月31日付でございます。認定された2,708名のうち、自立以外のランク1以上の人数は2,110名、割合にして77%の方が何らかの認知症を有しているとされております。 ◆下地信広君   令和元年に同じようなこと聞いたことがあるんですけど、そのときには1,843名だったんです。ということは、大分増えてきたなと思っております。  それでは、認知症に関わる相談窓口における年間の相談件数をお伺いしたいと思います。よろしくお願いします。 ◎福祉部長(仲宗根美佐子君)   認知症に関わる相談件数でございます。  宮古島市では、市社会福祉協議会の地域包括支援センターに委託をしております。高齢者の総合相談窓口や認知症初期集中支援チームを設置しておりますが、同センターにおける令和3年度相談対応件数は、実績延べ2,193件となっております。そのうち認知症に関する相談件数は、延べ324件となってございます。 ◆下地信広君   これも令和元年では99件だったんです。これが今は324件ということですので、大変大きな数字かなと思っております。  それでは、宮古島市におけるキャラバンメイトの登録数、これもお願いしたいと思います。 ◎福祉部長(仲宗根美佐子君)   宮古島市のキャラバンメイトの登録数をお答えしたいと思います。  認知症サポーター養成講座を開催するに当たり、一定の研修を受講した後、地域での養成講座の企画や運営、講座開催時の講師を務めていただく方をキャラバンメイトと呼んでおります。全国キャラバンメイト連絡協議会にて、宮古島市の登録メイト数は現在45名となっております。ですが、実際ここ数年、開催した認知症サポーター養成講座の講師として活躍されている方は、そのうち五、六名の方となっている現状です。 ◆下地信広君   これはまた意外と、認知症者の数が増えたのに登録者数が令和元年より減っている。31名だったのが今五、六名ということですので、矛盾しているのかなと思っております。  では、宮古島市における認知症サポーターの数をお伺いしたいと思います。 ◎福祉部長(仲宗根美佐子君)   宮古島市における認知症サポーターの数でございます。  認知症サポーター養成講座は、市内全域、一般の方から子供まで、認知症に関する知識や理解を深めることを目的に開催しております。宮古島市における認知症サポーター数は、令和3年3月末時点3,281名となっております。本市における認知症サポーター養成講座開催実績としましては、令和元年度に11回、令和2年度に8回、令和3年度はコロナの影響で開催が少なく、3回となっております。 ◆下地信広君   認知症サポーターの数は、令和元年と比べると増えております。令和元年に3,101名だったのかな、今が3,281名ですので、安心しております。皆さんご存じのように認知症というのは、アルツハイマー型認知症、脳が萎縮するものです。あとは血管性の認知症、これは脳梗塞だったり、脳の血管が壊れることによって起きるんですけど、もう一つはレビー小体型認知症、この3つが3大認知症と言われておりますけど、先ほども言ったようにこれはもう誰にでも起こり得る問題ですので、ぜひ議員の方々も認知症に対する理解を深めていただきたい。これの予防として一番大事なのは話合いだと言われておりますので、話し相手と、あとは軽い運動、そういった部分で人と人とのコミュニケーション、これを深めていければなと思っております。  それでは次に、最初の1番に飛びまして、市長の政治姿勢についてでありますが、まず最初の政策参与の2人制について理由をお伺いしたいと思います。これは、平良和彦議員も少し触れましたけど、もう一度お願いしたいと思います。 ◎総務部長(與那覇勝重君)   政策参与の2人制についての理由についてお答えをいたします。  宮古島市政策参与は、宮古島市の市政全般重要課題の解決の促進に資することを目的に、平成28年度より設置しております。令和3年9月より池間作一氏を政策参与に登用し、主に伊良部地区における課題解決に取り組んでいただいてきたところでありますが、市長の政策実現及び市政全般の重要課題解決のためには複数人体制が望ましいとの判断から、令和4年度は2名体制で業務に当たっていただいているところであります。池間作一政策参与には、引き続き伊良部地区の都市計画区域編入や新たなまちづくりに向けた地元との連携強化と伊良部地区の地域振興に関すること、公共施設の跡地利用に関することを担っていただき、新里聰政策参与には、六次産業化の推進に向けたネットワークの構築や城辺、上野、下地地区の地域振興に関すること、公共施設の跡地利用に関することを担っていただくこととなっております。 ◆下地信広君   政策参与がどうのこうのではないんですけど、私も大事だとは思っております。ただ、新里聰政策参与の場合なぜ途中で、4月でやったのかなと、途中で。それだけ大事なのであれば、3月定例会に出してもよかったんではないかと、また5月臨時会もありました。予算もちゃんとしてから、何で6月か5月の補正でやらなかったのかなと思っておりますけど、これに関してはどうですか。なぜ4月の途中でやったのか。 ◎総務部長(與那覇勝重君)   本来であれば補正予算等で予算措置した後に政策参与として登用するべきであったと考えておりますが、上野庁舎の利活用を含めた六次産業化の推進については早急に対応していく必要があるため、4月1日での就任をお願いしたところでございます。 ◆下地信広君   少し確認したいんですけど、先ほど平良和彦議員のときに、政策参与の成果として助言と提言を行っているということを述べていましたけど、これで間違いありませんか。 ◎総務部長(與那覇勝重君)   助言と提言を行っていただいております。池間作一政策参与におきましては、伊良部地区の都市計画区域編入についての調整であるとか、伊良部地区の公共施設の跡地利用の調整等を行っていただいております。また、新里聰政策参与におきましては、六次産業化の推進のための農家視察や意見交換会の調整、あとは旧庁舎や旧中央公民館跡地利用についての助言等をいただいているところでございます。 ◆下地信広君   私は、この助言、提言というのは、これは業務の内容ではないのかなと思っていますし、どういった内容を助言したのかなというのを聞きたいなとは思っていたんですけど、新里聰政策参与の場合はなって間もないですよね。そういう面ではこれからかなと思っていますけど、池間作一政策参与の場合には結構期間がたっていますので、どういうことをしているのかなと、どういった成果があるのかなと思っておりますが、それでは次に行きますけど、同じように佐良浜地区の災害危険区域除去のための施策と伊良部地区の都市計画区域編入に向けた取組と政策参与の関わりについてお伺いしたいと思います。 ◎建設部長(大嶺弘明君)   現在建設部においては、都市計画区域編入に向けた調査検討業務を実施しておりまして、事業実施に当たっては地区住民の賛同が必須となることから、政策参与については住民と行政との橋渡し役や住民への周知をしていただくなど、連携しながら業務を進めているところでございます。 ◆下地信広君   市政反映のための政策提言というのは十分承知しているところでありますけど、なぜこのような質問をしているかといいますと、令和2年度の都市計画総務費が当初予算で1億3,901万9,000円、令和3年度が1億5,927万4,000円、令和4年度が1億8,141万5,000円、今回の補正で3,001万9,000円出してありますよね。地方債が1,360万円、一般財源で1,641万9,000円、合計しますと2億1,143万4,000円になるんです。だんだん、だんだんと増えている。増えている割には事業があまり進んでない感じを受けるので、こういうふうに言っているんですけど、政策参与2人も起用しているんで、もっとスピード感を出していただきたいなと。そういう調査も大事なんですけど、やはり市民から見てもいつまでも変わらなかったら政策参与を起用した意味がないんではないかなと思っておりますので、しっかりとスピーディーに取り組んでいただきたいと思っております。  次に移りますけど、次も市長には耳の痛い質問ではありますけど、じんかい車の委託業務についてお伺いしたいと思います。まず、令和4年2月から令和4年6月10日までに寄せられた苦情等、問合せについてお伺いいたします。 ◎環境衛生局長(下地睦子君)   令和4年2月から6月10日までに市の衛生施設課に寄せられた問合せの件数ですけれども、電話の件数、職員と会計年度任用職員で電話対応を行っております。1日少ない日でも50件以上ございます。平常時、平均いたしましても1日80件前後ということで、正確な件数については把握しておりません。 ◆下地信広君   これ大変な数字です。対応している職員は非常に苦労しているんではないかなと思っておりますので、市長、市長の代わりに多分対応して怒られているはずですので、その気持ちを察していただきたいなと。50件ですよ。しかも、80件もあるときもあるということですので、それでは伺いますけど、どういった内容なのかお願いします。 ◎環境衛生局長(下地睦子君)   苦情等の内容について最も多いのが、ごみが収集されていない、ごみの収集に来ないなどということです。ごみの出し方については決まりを設けてありますが、ごみを出す側、収集する側、それぞれの判断しづらいケースがどうしても出てきますので、苦情や問合せは多いのが現状です。対応方法といたしまして、電話で状況を確認いたしまして、明らかにごみの出し方に誤りがあるなど、内容が簡単な場合は口頭で指導を行っております。内容が分かりづらい場合は、収集事業者または職員が現場まで出向きまして、確認、対応しております。また、確実に対応するためには連絡してきた相手の住所と連絡先が必要になりますが、教えてもらえない場合も多くあるということですので、市民の皆様にはご理解いただいて、連絡先、住所などしっかり伝えていただきますようお願いします。 ◆下地信広君   次に、令和4年3月9日に開催された家庭ごみ収集運搬業務選定委員会に新しい業者が選定されています。しかも、座喜味一幸市長の後援会関係の業者でありますけど、その選定した経緯についてお伺いいたします。 ◎環境衛生局長(下地睦子君)   本市では、家庭ごみ収集運搬業務委託契約を28の法人及び個人事業主と行っており、1年ごとに契約を締結しております。その中で、伊良部地区のごみ収集を行っている業者は、可燃ごみと資源ごみの2種類の収集業務を行っておりました。そうしますと、その業務のみが契約金額が大きくなってしまい、ほかの収集業者と契約金額を比較した場合、大きく差が開いている状況でした。そのため、従来の契約内容を見直しすることで、可燃ごみは継続契約を行い、資源ごみについては業務を分けて委託を行うことが適当と判断したとのことです。そこで、委託業者選定に関する要領の第4条第1項に、市長は受託者に欠員が生じたとき、または増員の必要が生じたときは受託者を公募し、前条の申請のあるもののうちから選定することができるとなっておりますので、公募を行い、選定委員会を開催し、選定されたのが新しい法人であったとのことです。 ◆下地信広君   そもそも委託業者選定に関する要領の中には、可燃ごみとか資源ごみという区別はないんです。だから、私は違法だと言っているんです。また、資源ごみ、可燃ごみを委託された業者は、今法人と個人で申請したはずなんです。ですので、こういう問題は発生しないと、今環境衛生局長が言ったのは。これだけの苦情が出ていることも承知しながら、私は選挙功労として業者の選定をしたとしか思えないんです。選定に漏れた業者に非選定通知を出した日付は何日ですか。 ◎環境衛生局長(下地睦子君)   選定結果通知については、市長決裁を令和4年3月23日に受け、同日発送しております。 ◆下地信広君   これから私が質問する事項について、環境衛生局長、あまり気にしないで聞いていただきたい。そして、答弁は市長にお願いしたいなと思っております。23日に通知を出したと、選定に漏れましたという、その内容もあるんだけど、厳正に審査した結果、選定に漏れましたという内容が書いてあるとおっしゃっておりました。そして、23日付の発送で、届いたのが25日、4月1日からまた新たに向こうの契約業者がいるわけですけど、その5日間の間に選定に漏れた業者は2人の職員を首にしているんです。泣きながら2人とももう辞めていただきたいと。急にですよ、急に。私は、公務員の仕事というのは余裕を持って1か月ぐらいは、通知を出すんであれば、期間があってもいいんではないかなと思うし、また1か月ぐらい延長してその業者と話し合う、そういう心のケア、これが私は大事かなと思っております。市長がいつも市民に寄り添うとか市民第一、ファーストとか言っているんですけど、私は市民に寄り添う政治というのは、市民の悲しみを軽減してあげる、そして喜びを倍増してあげる、これが市民に寄り添う政治だと思っておりますけど、この短い期間で、5日間でこういうふうに非常に苦しい思いをしたその業者の思いをどう市長が受け止めているのか、少しだけでもいいから意見を聞かせていただきたいと思います。 ◎市長(座喜味一幸君)   この委託業者選定については、ほとんどの人が座喜味一幸の応援団だと思っておりまして、ご指摘に当たらない部分があるなというふうに思っております。これまでのごみ収集についてはいろいろと、ある時期大量に増えたということ、それから受注額が四、五百万円から1,000万円をはるかに超えるような状況、そういう中でいろんな意見があったというふうに聞いておりますが、これについては一つの目安として1,000万円というふうに理解をしておりますが、そういう平均的な形でできるだけ自営できるような形が好ましいんではないかというようなこともありますし、そういう意味で分離分割というようなこと、それから就業のチャンスが公平に与えられること、そういうことが原理原則となっておりますので、ご指摘の政治的な関連で指名されたというようなことは全くないというふうにご理解ください。 ◆下地信広君   私も前に述べたように選定委員会の内容が、可燃ごみ、そして資源ごみと、その区別の項目はないんです。それを言っているんです、私は。しかも、申し込んだのは法人と個人ですので、そういった意味では矛盾しているんではないかなと思っております。  次に移りますが、伊良部地区のごみ収集委託業者は選定委員会に出した名簿の方が業務に当たっているんですか。 ◎環境衛生局長(下地睦子君)   家庭ごみ収集運搬業務選定委員会に提出された名簿の方が業務に当たっております。ただ、選定委員会のときは提出名簿は2名でした。契約時に従業員の追加が1名ありまして、現在は3名で業務に当たっているということです。 ◆下地信広君   なぜ私はこれを聞いたかといいますと、最初から私は地元の人は道も分かるから効率的に回収できると、そういうふうに訴えていたわけですけど、提出したときには地元の伊良部島の人がいなかったんです。ところが、今は伊良部島の人がついて回っている。それなら最初から何で伊良部島の地元の人にやらないのか、私はそこが不思議でならないわけ。だから、こんなに1日に40件も80件も苦情が出るわけですよ。それを考えていただきたいと思っております。  それでは、次に移りますけど、今宮古島市、訴訟を起こされておりますけど、宮古島市と訴訟中の進捗状況をお伺いしたいと思います。 ◎環境衛生局長(下地睦子君)   現在市は、令和2年度及び令和3年度の家庭ごみ収集運搬業務委託契約に関して、宮古島市環境清掃事業協同組合を原告とした損害賠償請求訴訟を那覇地方裁判所において係争中です。令和2年10月から那覇地方裁判所平良支部において弁論準備手続が開始されましたが、同年の12月、本案件が那覇の本庁へ回付されることになりました。その後本庁において弁論準備手続がなされる中、令和3年9月に原告による訴えの変更及び請求の拡張があったため、その後も弁論準備手続が続きました。現在、ようやく原告、被告双方による弁論準備手続が終了し、今月の28日に原告、被告双方による人証尋問が行われることになっております。よって、訴訟の終了までにはあと数か月以上かかるものと思われます。 ◆下地信広君   環境衛生局長、ありがとうございます。初めての定例会で大きな声で失礼しましたけど、本当にありがとうございました。私は、訴訟というのは勝っても負けても、やらないほうがよい、あまりよくないと思うんで、なるべく訴訟がないように、しっかりと対応していただきたいなと、こう思っております。  次に、農林水産行政についてお伺いしたいと思います。宮古製糖株式会社伊良部工場、操業がまだ終わっておりません。これに関して、先ほども答弁ありましたけど、同じ答弁ですか。前と同じであれば、私の見解を述べて終わりたいと思いますけど、今宮古製糖株式会社伊良部工場は1日に大体500トンぐらいしか圧搾していません、500トン。それで、今は年間6万トン以上ありますので、どうしても計算上、この4月では終わらないんです、雨がなくても。今雨で58日間停止したと聞いておりますので、そして品質も、先ほど下地信男議員もおっしゃったように、雨のおかげで本当に重さもそんなに変わらないとは言っておりました。ただ、やはり伊良部の住民としては、100日操業のほうが理想だと、100日操業。とした場合には、どんなにやっても、100日やるためには、私はもう、操業開始から59年か60年になると思いますので、その設備投資、1日に600トンぐらい圧搾できるような設備投資が必要ではないかなと。そうすれば、ちょうど理想の100日操業になりますので、この宮古製糖株式会社伊良部工場、これはもう本当に伊良部島にとっては非常に経済的な効果というか、一番貢献しているんではないかなと思っておりますので、私もサトウキビのおかげで大学まで進学いたしまして、私の弟ではないんだけど、「キビこそ我が命」という、これ方言大会でも優勝しましたよね、「キビこそ我が命」。それだけサトウキビは大事だと、また経済の活性化のためにも、地域の活性化のためにもぜひとも、市長、多分国の6割ぐらいの補助もあると思うんで、もう60年にもなるんだから、県と一緒に連携して、1日に600トンぐらい処理できるような、そういう設備投資を将来的にお願いしたいと思っておりますので、ぜひよろしくお願いして、これは答弁は要りません。  次に移りたいと思います。2番目の農林水産物条件不利性解消事業でありますが、これもみんな同じことばかり言っておりますので、少しだけ意見を述べて終わりたいと思いますけど、今この不利性解消事業、船舶輸送の場合には補助金は増えました。ところが、航空輸送が下がっているということで、1キロ当たり115円だったかな、それが65円に下がったということで、本当にこれはもう、これまで80%あまり航空で輸送しているということですので、一番大事な鮮度を保つためにもどうしても私は航空輸送のほうがまだ必要かなと思っておりますし、また船舶輸送の場合にも鮮度を保つような冷凍コンテナ、まだきれいに整備されておりません。我々の会派で一応勉強会にも行ってまいりましたので、まだ時期が早いのかなと思っております。ですから、このマイナスになった部分、115円から65円になった部分の差額分を私は市と県が命をかけて借金してでもいいからやったほうがいいんではないかなと思っておりますので、ぜひともそういった部分も検討していただきたいなと思っております。これも答弁は要りません。  次に、3番目の804化学肥料袋、そして鶏ふん袋等の産業廃棄物処理について、散乱や不法投棄を防ぐためにも現行の処理の仕方では駄目だと思うんで、その見直し、これができないものかお伺いします。 ◎農林水産部長(砂川朗君)   農業用の廃プラスチックの適正な処理についてのご質問でございます。これまで農業者の皆さんには、廃プラスチック、肥料袋及び使用済み農薬容器などを適正に処理していただき、生産性の向上や環境保全を図り、健全な農業振興に寄与することを目的に、処理費用に対して補助金を支出しているところでございます。産業廃棄物は、廃棄物の処理及び清掃に関する法律にのっとって、排出する事業者が自ら処理を行うことが求められております。そのため、農家の皆様も事業者同様に適正な処理が求められますが、農業関係の不法投棄が目立っているというようなご指摘等ございます。ただ、これといった対策が現在確立されていないのが現状でございます。適正な廃棄物の処理方法につきましては、宮古島市内の関係団体で構成する農業用廃プラスチック適正処理推進協議会を新たに立ち上げ、処理方法等についての課題解決に向けて取り組んでまいりたいというふうに考えております。 ◆下地信広君   これは、もう前から言っているんだけど、補助金を出しても、いろいろ環境保全とか言っていますけど、農家が城辺から、また伊良部島からわざわざ最終処分場まで持って、しかも85歳のおじいが、これ補助金出しても行きますか。これ普通の一般家庭の方は、これは燃えるごみとしか思わないんです。それで、出しても取らない。ですから、そういった仕組み、PRも兼ねて、私は環境衛生局のほうが逆に怒られてばかりいるんではないかなと思います、農政課のほうが担当していますけど。そういった部分も一緒に話し合って、壁を越えて、どうやれば地域住民にこういうふうに周知徹底ができるのか。これは産業廃棄物だよと、その中で、ではどういうふうにやればわざわざ最終処分場まで個人が行かなくなるのか、本当に考えないと、農林水産部長、あなたのときにやらないとできないはずよ、これ。何回も何回も言わせないでしっかりやっていただきたい。いいですか。お願いします。  次は、道路行政についてに移りますが、伊良部字伊良部1380番地周辺の冠水被害状況について、側溝とか詰まっているような感じがしますけど、浸透ますとか、そういったものの設置はできないのか。私が写真撮ってきたんですが、こういうふうになっているんです。後ろ見えるかな。ですから、今の雨の非常に大きな災害で、もう3日間も外に出られないと、こっちの住民が言っておりますので、せめて3日を1日ぐらいにしてくれないかな。その対策をお願いしたいと思います。 ◎建設部長(大嶺弘明君)   この伊良部1380番地周辺の冠水についてですけれども、現場を確認しましたところ、冠水箇所の側溝に、このたびの記録的な大雨によりまして、周辺からの土砂などの詰まりがあり、冠水したと思われます。このため、側溝の清掃の段取りをしておりまして、近々清掃を行うこととしております。それでもなお改善されない、冠水がまた度々起こるというような場合が発生したならば、冠水しないように浸透ますを設置するなど、対応をしっかりと取っていきたいと考えております。 ◆下地信広君   建設部長、よろしくお願いします。  次、仲地駐在所前の六差路、この冠水被害についても同じようによろしくお願いします。 ◎建設部長(大嶺弘明君)   伊良部仲地駐在所の冠水におきましても、現地を確認したところ、冠水箇所の側溝に記録的な大雨で周辺からの土砂が詰まり、冠水したと思われるため、側溝の清掃の段取りをしているところでありまして、近々清掃に取り組んでいきたいと考えております。 ◆下地信広君   よろしくお願いします。  次、海の駅の下の市道103号、これについては仲間誉人議員も質問しておりましたけど、私はもう何回もこれ、多分浸透ますもあるんではないかなと思っていますけど、今仮に隣の畑に流していますよね。ちょうど冠水があったときに下地康教県議と見に行きましたけど、職員が一生懸命ポンプで水を取っていったのを覚えていますけど、本当にご苦労さんだなと、大変感謝しておりますけど、いつまでもこんなにしていたらよくないんではないかなと私は思っていますので、特に向こうは構造上、上からも横からも来る。そういった部分で、私はかさ上げしてから道路の下から海に流す方法がいいのかなという、そういう提言もしているわけですけど、ただどんな方法であれ解決さえすれば私は問題はないと思います。今土地の交渉とかいうことを聞いておりましたので、その周辺、雨水が流れるようにして、そこから海に流れればいいかなと私は考えたんですけど、もう一度どういう方法でやるか教えていただけますか。 ◎建設部長(大嶺弘明君)   道の駅そばの冠水の発生する場所でございますけれども、以前は道路下に暗渠があって、それを伝って海のほうへ雨水は流れていたわけでございますけれども、環境の変化がありまして、水の逃げ道がなくなったというような状況になっております。議員提案の道路かさ上げによる雨水を海へ流す方法については、市としましても検討しましたけれども、近隣にホテル等もあり、現状では難しいのではないかと考えております。現在では、近隣ホテルの協力の下で仮設で浸透池を設置し対応しておりますが、市としましては本格的な浸透池を整備する計画でありまして、既に測量設計は終えておりまして、早めに整備できるよう、冠水解消に努めてまいります。 ◆下地信広君   よろしくお願いします。  次に、公営住宅についてお伺いいたします。伊良部鯖置第二市営住宅、建て替えの時期が来ていると思いますけど、その建て替えの順位としていつ頃予定があるのか、ないのか、それをお伺いしたいと思います。 ◎建設部長(大嶺弘明君)   公営住宅の建て替え整備計画につきましては、宮古島市公営住宅長寿命化計画に基づき実施しておりまして、これらの建て替え順位といたしましては、昭和56年以前の新耐震設計基準を満たしていない公営住宅優先に行っております。伊良部鯖置第二市営住宅は、昭和58年の建設でございますので、現在のところ建て替え計画はございませんけれども、改善事業によりまして外壁の補修など改修工事を令和5年度で行う予定にしております。 ◆下地信広君   建て替えないけど、化粧はすると、ペンキは塗るということですね。よろしくお願いしたいと思います。  次、確定申告についてお伺いします。これ3月定例会で言おうかなと思ったんだけど、時間がなかったので今回になっておりますが、これは狩俣勝成議員からもあったのかな。今年の2月1日から確定申告が始まりましたが、今年度は各支所で申告ができませんでした。住民サービスの低下だと高齢者の方々からの苦情が寄せられていますが、各支所で申告できない理由と今後の対応をお伺いしたいと思います。 ◎総務部長(與那覇勝重君)   行財政改革によりまして、令和3年4月1日から各支所が出張所に変更となりまして、規模縮小に伴い、証明書発行業務のみとなっております。また、1月から3月までの間、申告業務のため、会計年度任用職員を募集しておりますが、任用期間が短いということもあり、なかなか応募してくる方がいないのが現状となっております。今後申告時期における申告受付業務に対応できる人員の継続的な確保が可能となれば、税務課職員派遣による出張所等での申告受付ができないか検討していきたいと考えております。 ◆下地信広君   デジタル化もいいんですけど、やはりまだまだ高齢者たくさんおりますので、しかもわざわざここまで来て申請するのも大変だと、いっぱい苦情がありますから、その期間中だけでもアルバイトでもいいから雇ってやっていただきたいなと。先ほど市長が心強いことを言いましたので、これに関しては別にもう答弁は要りません。よろしくお願いしたいと思います。  次、観光行政についてお伺いいたします。一般社団法人宮古島観光協会が観光地域づくり法人、DMOに登録認定されました。DMOが宮古島観光に今後どのような影響を与えるのか、役割についてお伺いしたいと思います。私は、非常にこれ期待していますので、よろしくお願いします。 ◎観光商工スポーツ部長(上地成人君)   令和4年1月に一般社団法人宮古島観光協会が観光庁へ観光地域づくり法人候補への登録申請をし、令和4年3月28日付で候補DMOに登録されております。今回の登録は、あくまでも仮登録ということでございます。今後組織体制の強化や活動実績などを積み重ね、3年以内に正式にDMO登録を目指すということになります。観光地域づくり法人、通称DMOですけども、この役割といたしまして、観光消費額、それから宿泊者数、来訪者数、来訪者満足度など、数値目標に基づいて評価をし、目標達成のためのかじ取り役ということになります。 ◆下地信広君   このDMO、これに登録されれば地域に稼げる力がもっともっと増えてくるのかなと。しかも、宮古島の魅力を発信するわけですので、今は自然環境しかないんです。ですから、見る、そういったところも必要かなと。つまりは、私の会派のメンバーで、四国の日プラ株式会社、世界の水族館を造っている会社があるんですけど、アクリル板の性能のよさというか、3メートルぐらい積み重ねてもガラスよりも透明度がある。しかも、強度がブロックよりも強いということで、いろんな部分に使われております。ふと思ったのは、伊良部大橋とか宮古島の大橋、県道になっているかもしれませんけど、車で行った場合に景観が悪いですよね。あまり車で見えない。そういった外壁の部分も造れるようになっていますので、透明で、ガラスみたいな感じで、非常に私は環境にいいのかなと思ったり、また今三角地点という、伊良部島のところに、今は進入禁止になっているかもしれませんけど、ああいうところで透明なそういうフェンスを設けても非常に観光客来るんではないかなと思ったり、また伊良部島の牧山から海の駅までロープウエーを通して、牧山で花見したり、また水族館を造ればもっともっと観光客も増えるんではないかなと、宮古島の魅力がますます増してくるんではないかなといろいろ思ったもんですから、こういうふうに取り上げました。ぜひとも行政と一緒になってすばらしい観光づくりに邁進していただきたいと思っております。  次に、最後になりますが、スポーツアイランドについてお伺いいたします。公園等に自動タイム測定器が設置できないかお伺いいたします。 ◎建設部長(大嶺弘明君)   自動タイム測定器は、自転車レースやマラソン大会などで導入されている測定器でありまして、ランナーは胸位置計測器を装着し、途中経過時間やゴールタイムを測定するシステムでございます。現在のところ、市が管理する公園については、専用のランニングコースについて整備されておりませんが、将来的にランニングコースとして整備されることとなれば、自動タイム測定器の設置についても検討していきたいと考えております。 ◆下地信広君   私の調べたのと違うかもしれませんけど、私がテレビで見たのは50メートル走でして、どこだったかな、よく覚えていませんけど、豊洲か代々木公園あたりかなと思っていますけど、自分ですぐ行って測定できる、タイムが競えるというもので、自分の体力が落ちたのも上がったのも分かるということで、非常に健康増進にもいいのかなと思ったもんだから、これを一応取り上げました。ただ、私もきれいに見たわけではございませんので、また調べて、実際に見たらまた提言したいと思っております。  本日は大変ありがとうございました。これで私の一般質問を終わります。ありがとうございました。 ○議長(上地廣敏君)   これで下地信広君の質問は終了しました。  お諮りします。本日の会議はこの程度にとどめ、延会したいと思います。これにご異議ありませんか。                 (「異議なし」の声多数あり) ○議長(上地廣敏君)   ご異議なしと認めます。  よって、本日の会議はこれにて延会します。                                     (延会=午後4時33分)...